IUCN(国際自然保護連合)が今年、7月19日に最新版を公開した絶滅の危機にある世界の野生生物リストである「レッドリスト」によると、絶滅危機種とされた種の数は28,338種。更新前の26,840種を大きく上回る結果だ。
この地球で起きていることは、森林伐採・大気汚染・温暖化・密猟によるものだ。
そんな変化に興味を持ってほしい、との想いから作られた肌にやさしいグリセリンでできた“石けん”を紹介したい。
■美しくも可愛らしいカバの姿を繊細に表現した「カバソープ」
森林伐採・大気汚染・温暖化・密猟等により絶滅の危機に瀕している生きものを見つめ、アートとデザインの両分野で制作を行なう造形作家の志村リョウ氏とのコラボレーションによる「カバソープ」が発売。
石けんの中に見えているカバは、空洞になっているため直接上から触れることはできない。
使ううちに、水中に潜るようにして徐々に消えていくカバの姿を通し、近い将来触れることができなくなるかもしれない絶滅危惧種の動物たちの現状や、地球環境について考えるきっかけをもたらすプロダクトだ。
また、乾燥に弱い敏感肌のカバにちなみ、肌にやさしいグリセリンで作った手づくりでもある。
カバはゆっくりと水の中に潜るように姿を消していく…。なんとも儚い。
■水まわりで浮かぶカバは保湿性にも優れた植物由来
「カバソープ」は、お風呂場・キッチン・手洗い場など、水まわりに置くだけで愛らしいオブジェになり、大切なお客様へのゲストソープとしてもおすすめ。
保湿性の高い良質なグリセリンを使った植物由来の石けんで、泡立ちもきめが細かくクリーミー。
肌の弱い赤ちゃんにも安心して使え、しっとりとした洗い心地が特長。また、ボディにはもちろん髪や顔など全身に使える。
志村氏は、今回のコラボ石けんについて次のように述べている。
石けんの中に見える「のんびりと泳ぐカバ」は使うことでなくなってしまいます。
その限られた時間だからこそ、儚くもその中に美しさを感じられるモノを作りたいと思いました。
現在カバは生息地の減少や密猟などで絶滅の危機に瀕しています。
この石けんと出会うことでちょこっとカバを好きになり、そんな現状に興味を持つきっかけとなれたらと願います。
石けんの売上の一部は、自然環境保護に使われるという。
この機会に地球の未来を考えてみたい。
(Y.FUKADA)