成田空港の全てのターミナルで『Smart Check-in』が順次スタート!

かつて、空港での搭乗手続きは実に時間がかかるものであった。長蛇の列に並んで予約していた搭乗券をカウンターで受け取り、手荷物を預けるために再び長蛇の列に並ばねばならない。

もし機内持ち込み荷物しかないのならば、ダウンロードしたQRコードですいすいチェックインできてしまう今の時代とは雲泥の差があった。

しかし、便利になった令和の時代でも、どうしても長蛇の列に並ばねばならない状況がある。それは手荷物を預けるためにカウンターに並ぶときだ。特に国際線に搭乗するときに機内持ち込み荷物のみという例はかなり希少であって、手荷物を預けるために並ぶことは逃れられない必須事項だった。

だった、と過去形であるのには理由がある。

成田空港では、今夏から全てのターミナルに順次、自動手荷物預け機が本格導入されることになり、自動チェックイン機と自動手荷物預け機を利用したセルフサービス型の搭乗手続き『Smart Check-in』をスタートしている。

 

◾︎自動手荷物預け機の導入

成田空港では、自動手荷物預け機の実証実験を第1ターミナル北ウィングで行い、運用検証をしてきた。その結果。待ち時間短縮、チェックインカウンター周辺の混雑緩和など導入効果が大きいと期待されることから、第1ターミナル南ウィングを皮切りに、来年の東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会までに、全ターミナルに合計72台を本格導入することとなった。

◾︎『Smart Check-in』のスタート

自動手荷物預け機の本格導入に伴い、自動チェックイン機と自動手荷物預け機を集中的に配置するエリアを『Smart Check-in』ゾーンと位置づける。案内表示のリニューアルを行うことにより利用客の動線の円滑化を図るとともに、航空会社の限られた人的リソースの最適化も促進して行こうと考えている。

成田空港では、『Smart Check-in』を利用できる航空会社を今後拡大し、手続き時間・待ち時間を短縮することで、利用客の多様なニーズに対応して、シームレス、ストレスフリーな移動の実現を図って行こうとしている。

2020年夏までに『Smart Check-in』ゾーンが整備されてしまえば、成田空港での搭乗手続きにかかる時間が大きく短縮されることは確実。さらに、出入国手続きの自動化ゲート登録を済ませておけば、搭乗までにかかる時間がさらに大きく短縮される。

旅のスタートは、なるべく楽にスムーズに。成田空港がさらに使い勝手のいい空港になることを期待している。

■ターミナル別『Smart Check-in』エリア

成田国際空港公式サイト https://www.narita-airport.jp/jp/

(冨田格)