アドリア海におけるギリシア文化やローマ文化、アラビア半島におけるペルシャ文化。
その文化や芸術をクルーズで巡りながら、ルーブル美術館のキュレーターによる講義でより深くその地域のことを知ってみよう。
■ポナンとルーブル美術館
ラグジュアリー エクスペディション クルーズの世界的リーダーであり、フランス唯一のクルーズ会社「PONANT(ポナン)」は、フランス・パリのルーヴル美術館とパートナーシップを組み、文化と美術を楽しむ新たな2つのクルーズを2020年に提供することを発表。
このツアーは、ルーヴル美術館のキュレーターや部門ディレクターとのコミュニケーションにより生まれたもので、ルーヴル美術館の持つコレクションに由来する地を巡るクルーズが楽しめる。
■アドリア海の宝を巡るクルーズ
アテネを出発し、モンテネグロ、イタリア、クロアチアへと、古代ギリシャとアドリア海の輝く文化や美術を楽しめるツアー。
コトル湾、コリントス運河、そしてユネスコの世界遺産であるアテネのアクロポリスやデルフィの考古遺跡、スプリトのディオクレティオヌス宮殿といった魅惑的な地を巡る。
ジャニック デュランド(ルーヴル美術館 装飾美術部門 ディレクター)とリュドヴィク ロージェ(ルーヴル美術館ギリシャ、エトルリア、ローマ古器物部門)が乗船し、講義も開催予定。
日程:2020年8月14日~23日(9泊10日)
航路:アテネ(ギリシャ)→ベネツィア(イタリア)
船名:ル・リリアル号
費用:3,560€~
■ペルシャ湾の宝を巡るクルーズ
オマーンの首都マスカットから、カタールやアブダビを経てドバイまで、ペルシャ湾にまつわる古来からの伝統やアラビア半島の砂漠が楽しめるツアー。
アラビアのフィヨルドやシルバニヤス島の動物の保護区、成長を続ける未来都市、千夜一夜物語を彷彿とさせるシェイク・ザイード・グランド・モスク、そしてルーヴル・アブダビを巡る。
ヤニック リンツ(ルーヴル美術館イスラム美術部門 ディレクター)が乗船し、講演を開催予定。
日程:2020年11月19日~27日(8泊9日)
航路:マスカット(オマーン)→ドバイ(アラブ首長国連邦)
船名:ル・ジャック・カルティエ号
費用:3,550€~
■PONANTとは
船乗りが始めたフランス唯一のクルーズ会社。3本マストで60名乗りの「ル・ポナン号」から始まり、2010年には世界で初めて極地をクルーズすることを前提に建造された「ル・ボレアル号」含む4隻の姉妹船を建造し、業界最大の南極送客数を誇る。
美術館で見るだけでは分からない、その作品が誕生した土地を巡ってみよう。
(田原昌)