開湯1300年の歴史を持つ関西屈指の温泉地「城崎温泉」。江戸安政年間に創業の老舗温泉旅館「西村屋」のおもてなしと但馬の豊かな食を礎に「さんぽう西村屋 本店」が先月オープンした。
■西村屋の心のルーツである「三方良し」の精神と三宝荒神への感謝の心
「さんぽう」の名は、西村屋の心のルーツである「三方良し」の精神を表したものであると同時に、地域の氏神様であり、湯宿の火と竈の守り神として長らくこの温泉地を守る三宝荒神への感謝の心でもある。三宝荒神は火と浄化、清浄を司る神様で、現在も店舗隣にある三柱神社に祀られている。
■ダイニング、ギフト、サロンの3つのセクション
目の前で調理するというライブ感溢れるスタイルが新鮮な和食レストラン「さんぽう ダイニング」、西村屋が製造・開発したさんぽうオリジナルブランドのほか、地元の魅力溢れる商品を取り揃えた「さんぽう ギフト」、外湯めぐりの合間にスナックブッフェを楽しめる「さんぽう サロン」。
■さんぽう ダイニング
吹き抜けの店舗中央に囲炉裏を据えたレストランダイニング。
目の前で料理人が但馬の食材を調理する。素材本来の味を引き出すこだわりの炭火で、それぞれの素材の個性に合わせた繊細な火入れによって、食材をベストな状態で提供。
旬の食材を最も美味しく召し上がれるよう、おまかせコースを中心に季節のアラカルトを用意した。
■さんぽう ギフト
さんぽう西村屋がプロデュースするギフトストア。食品から工芸品に至るまで、地元産にとことんこだわった品揃え。
スライスした但馬牛を但馬の老舗醤油蔵、大徳醤油で煮た「但馬牛しぐれ煮」や、紅ずわい蟹に朝倉山椒の風味を効かせた「朝倉山椒と紅ずわい 蟹山椒」などのご飯のお供から、オープンに際し本店限定品として開発された、但馬の生姜を使った新作パウンドケーキなど、但馬の食材を活かした魅力的な商品を多数取り揃えた。
城崎温泉の伝統工芸品である麦わら細工や、ダイニングでも使用されている出石焼のオリジナル食器など、地元で受け継がれてきた伝統工芸品の数々も販売。
■さんぽう サロン
城崎温泉は志賀直哉をはじめ多くの文豪に愛された町。2階には、そんな文学とゆかりの深い城崎温泉で、外湯めぐりの合間に手紙をしたためることができるレターラウンジをはじめ、但馬の美しい風景を収めたフォトギャラリー、軽い飲食が楽しめるスナックブッフェを用意した。
美食の贅を堪能し、旅の思い出や大切な方へのギフトを購入したり、湯巡りの合間のくつろぎのひと時を過ごしてみては。
住所:兵庫県豊岡市城崎町湯島463-2
さんぽう西村屋 本店:http://www.sanpou-nishimuraya.com/
(MOCA.O)