北陸随一の渓谷美を誇る鶴仙渓とせせらぎを聞きながら川床を愉しむ

石川県加賀市の山中温泉は1300年の歴史ある温泉地。金沢の奥座敷として古来より親しまれてきた。

温泉街のそぞろ歩きも愉しいが、緑豊かな山々と清らかな水が流れる鶴仙渓(かくせんけい)の散策も愉しい。

黒谷橋からあやとりはしを経てこおろぎ橋まで、鶴仙渓遊歩道が整備されている。

4月にはあやとりはしからほど近い場所に「川床」が開業する。

 

温泉街側からあやとりはしを渡り、渓谷を見下ろすあたりまで進むと右手に赤い野点傘がいくつか並んでいるのが見下ろせる。

 

案内板の指す方へ下っていくと川沿いと小さな滝の付近に座敷が現れる。

 

席の予約は受け付けていないので空いていない場合は待つしかないのだが、空いている座敷があったので渓流に近い席を選び料金を支払う。

 

席料は、加賀棒茶付きで大人300円。スイーツがセットになった「川床セット」(加賀棒茶付き)は大人600円。(山中温泉の宿泊者はそれぞれ100円引き)

加賀棒茶は、棒茶をほうじ茶にした金沢の名産品。すっきりとした味わいと香ばしさが食事にも甘味にも合う。

スイーツは山中出身の和の鉄人 道場六三郎氏監修の「川床ロール」または「冷製抹茶しるこ」から選択。

 

せせらぎを聞きながらのんびりして過ごしているうちに座敷はすべて埋まり、後から来られる方は遊歩道を先に進むか引き返していく。

もう少しゆっくりしたいところだが、今宵の宿へ向かうことにする。

この春はカップルシートも誕生し、期間限定のメニューも登場するそうだ。

山中温泉へ出向かれたら鶴仙渓遊歩道散策と川床でのひとときを愉しんでみてはいかが。

 

期間:2019年4月1日(月)~11月30日(土)

*11月は気温低下など天候不順も予想されるため不定休。

*6月18日~6月20日、9月10日~9月12日はメンテナンス休業日。

時間:9時30分~16時

*11月のみ10時~15時

所在地:石川県加賀市山中温泉東2

 

(小椚萌香)