桜といえば満開のソメイヨシノの風景が目に浮かぶが、桜の種類は自生種だけでも100種類を超える。
京都府立植物園では、3月25日~4月7日に「桜ライトアップ2019」を、4月19日~4月21日に園職員による「桜散歩」を実施する。
園では、来園者にとっての憩いの場・教養の場として、他の地域や植物園では見ることができない多くの貴重な植物を保有する。
桜についても多様な品種の栽培・展示に努め、現在約200品種まで増えた。一般の来場者はこのうち140品種が観覧ができ、関西屈指の規模を誇る。
■桜ライトアップ2019
約7,000㎡の敷地、約250本の桜をライトアップ。ソメイヨシノやヤエベニシダレなど、長期間にわたって日ごとに変わる夜桜が楽しめる。
期間:3月25日(月)~4月7日(日)
時間:日没後(午後6時30分頃)~午後9時(入園は午後8時まで)
場所:京都府立植物園「桜林」エリア
■桜散歩
植物園の職員が園内の桜を案内する。日替わりで紹介する桜は様々。
花びらが何百枚もある「兼六園菊桜」(ケンロクエンキクザクラ)や、黄色の花が咲く「鬱金」(ウコン)、緑の花が咲く「御衣黄」(ギョイコウ)、江戸時代から京都で栽培された歴史ある品種など、他では見られない珍しい桜も。
日時:4月19日(金)午後1時~1時45分
4月20日(土)午後1時~1時45分、午後5時~5時45分
4月21日(日)午後5時~5時45分
場所:園内の桜品種見本園を中心としたエリア
■京都府立植物園の桜の特長
特徴1:長期間にわたって楽しめる
多くの桜の名所で観賞されるソメイヨシノは4月初旬の1週間程度だが、早咲き、遅咲きと多品種を保有していることで、3月中旬から4月下旬まで長い期間にわたって桜の開花を楽しめる。
特長2:珍しい桜が楽しめる
【鬱金(ウコン)】
時期:4月中旬/場所:桜品種見本園(北山門前)
江戸時代中期から、「黄桜」(キザクラ)、「黄金桜」(コガネザクラ)、「浅黄桜」(アサギザクラ)などの別名でも記録のある歴史ある品種。淡い黄緑色の花弁が特長。
【御室有明(オムロアリアケ)】
時期:4月中旬/場所:桜品種見本園(北山門前)
京都市右京区の仁和寺(御室御所)で栽培される御室桜は一重から八重咲きまであるが、これらのうち半八重のものが御室有明と呼ばれる。江戸時代から続く京都の伝統的な桜。
京都府立植物園の春の桜イベントで、普段目にすることの少ない桜の魅力を探ってみよう。
(MOCA.O)