一見、シンプルな一枚の木の板。
しかし表面を手で触れるとデジタル・ディスプレイが浮かび上がってくる。そんな斬新なスマートデバイスが登場した。
「mui」は、京都発のIoTスタートアップ、mui Lab, Inc. が手がけた製品。このデバイスを用いて会話やメッセージの交換を始め、ニュースや天気予報の受信、音楽再生、スマート家電の操作といったさまざまなデジタルコミュニケーションを行うことができるという。
家具などの生活空間に存在している物や素材をインタラクティブにすることで、スマートスクリーンを介さずに、インターネットへの接続やIoT機器の操作を可能にする画期的な新技術を利用して開発された。
これから到来するポスト・スマートスクリーンの時代の先端をリードする取り組みだ。
muiは、昨年12月8日まで行なっていた米国発のクラウドファンディング「Kickstarter」キャンペーンにて、114%の達成率で$114.696の資金を集めることに成功したばかり。
1月8日(火)から11日(金)にかけて、2019年米国ラスベガスで開催される世界最大のイノベーション・ショーケース、CESでも展示されるなど注目を集めている。
温かい表情を持つ自然素材の木と最先端のテクノロジーを組み合わせたmuiの今後の展開が楽しみだ。
muiの操作性とカスタマイズ機能
- Raspberry Piなどシングルボードコンピュータを使ったカスタマイズ可能なSDKの提供
- Google Assistant SDKを利用した新しいUXの提供
- WifiやBluetoothによる他サービス、デバイス(センサーなど)との連携
- IFTTTを使い簡単にカスタマイズ (https://ifttt.com/muilab)
muiの特徴
- 天気情報とニュース(地域に特化)を自動受信
- 時間表示(地域に特化)
- Honeywell LyricsやNest、Philips Hue Lighting bulbsなどスマート家具操作
- テキストメッセージや音声メッセージの送受信
- ソーシャルメディアへのアクセス。例えばフォローしているハッシュタグやフォロー中のツイートを表示
- FacebookメッセンジャーやWhat’s appを通じたメッセージの送受信
- IFTTTを通じたFB messengerやLINEなどアプリの通知機能
- ベル機能 (muiがベルを鳴らす)
- Sonos APIを利用し、mui上でSonosを操作
- Google Assistantとの統合
- Google Calendarとの連動 (家族や友達と共有しているスケジュールも含む)
- UberやDomino’s Pizzaなどのオーダーとの連動機能(そのためスマートフォンを気にする必要がない)
公式サイト:https://mui.jp
(Yuko Ogawa)