アルファロメオ4C が2014年のWTCC(国際ツーリングカー選手権)のセーフティカーに選ばれた。WTCCはトップ・オブ・フォーミュラカー・レースのF-1、WRC(世界ラリー選手権)と並ぶFIA(国際自動車連盟)が統括する3大イベントのひとつ。アルファロメオ4Cが採用されたのは、パリで開催された第29回国際オートモバイルフェスティバルで2013年の最も美しいマシンに選ばれたという経緯から。無論、レースカーを率いるパフォーマンスが備わっていることは必要条件だ。
今シーズンのWTCCは特に注目度が高い。レギュレーションの改定によりマシンの改造度を増したクラス1を設定。1.6リッター直4ターボエンジンはこれまで同様だが、吸入空気量を左右するリストリクターを3mm拡大。
昨年のチャンピオン・マシンであるホンダ・シビックで50ps以上もの出力向上を果たしているという。ボディワークはワイドなオーバーフェンダー、大型のリアウイングの装着が許され見た目も大迫力。バンパー・トゥ・バンパーのバトルがさらにエキサイティングに。
また、昨年までの市販車然としたスタイルのマシンはクラス2として混走する。
BMW、シトロエン、シボレー、ホンダ、ラーダ、セアトという6メーカーが杯を競うWTCCは、ヨーロッパ、アメリカ、アジアと転戦。アルファロメオ4Cはヨーロッパラウンドの7カ国でセーフティカーを務める。
主催者であるユーロスポーツ・イベントのモータースポーツ・ディレクターは、「アルファロメオ4Cは進んだ技術と魅力的なスタイルのマシンだ。WTCCのような人気シリーズにおけるセーフティカーとして完璧だよ。我々は誇りに思うし、興奮している。4Cはアルファロメオのブランドを再びツーリングカー選手権に近づけてくれるからだ」と語っている。