北陸新幹線開通に伴い、全国の平均以上に欧米の旅行客が増えている金沢。
また、金沢は450年間戦争の影響を受けていない街であり、江戸時代の文化や歴史が色濃く残る街である。
そんな大人気の旅行先“金沢”で、友人同士や家族で泊まれる初の一棟貸切宿ブランド「旅音/TABI-NE」が人気を集めている。
「旅音」とは、1日1組限定”素泊まり”の宿を金沢市内で複数展開する宿のブランド。旅音の客全体のうち7割は海外からで、その大多数は欧米からの旅行者だ。
1、町家などの一軒家を利用
旅音では、文化や歴史が残る金沢の個性を表現した、特徴を持った宿を手掛けている。
例えば、「Yuzen旅音」は半年かけて職人が手染をした加賀友禅を襖に取り入れ、加賀百万石の職人技を堪能。
「Geiko旅音」では、2年前まで芸妓が住んでいた家を利用し、家具もそのまま宿にした。芸妓が使われていたのと同じ鏡台で朝化粧をすることができる。金沢という街で、宿を通して非日常を味わうことができるのだ。
今回、4月オープンする宿「TAMA旅音」は、最大7名まで宿泊可能な日本中の「猫」を集めた素泊まり宿。アクセスも良好、近江町市場徒歩3分の立地で、金沢駅までも徒歩10分。駐車場も無料で1台駐車が可能。自炊設備も整っているので、家族や友人との旅行に利用するのがオススメ。
2、家族や友人とグループで楽しめる
すべての宿が駅周辺や金沢中心地に点在し、観光地へは徒歩で移動が可能。
せっかく友人や家族が集まったから、ゆっくり話したい。ずっと一緒にいたい。宿はすべてが4人以上収容可能で、一軒家で布団を並べて寝ることができる宿なのだ。
3、日本的な宿×素泊まりの宿
古民家など日本にしかない宿泊施設を宿にしている点も、欧米の旅行者の利用が多い一つの要因だ。宿泊者に理由を伺うと、「せっかく日本に来たので、日本的な体験がしたい」「金沢を暮らすように楽しみたい」といった回答が多かった。
また、旅館なども日本的だが、欧米人は朝食を果物だけで済ましたり、ベジタリアンの人も多く、
食事付きは嫌だという声も多い。旅音では食事の提供は一切していない。理由は、金沢には美味しい飲食店の店が多く存在しているからだ。
代わりに、オーナーの行きつけの安くて美味しい飲食店を「あんやと」という情報誌にまとめ、宿泊客に無料で提供している。またベジタリアン向けのレストランの情報提供なども積極的に行う。
また各宿泊施設にはキッチン設備が充実しており、金沢市民の台所である近江町市場で新鮮な魚や野菜を買い、友人と宿で楽しむこともできる。
金沢ではこれからが春本番。日本三大名園「兼六園」や、ゴールデンウイークに向けて、人気の金沢での特徴的な宿「旅音」は要チェックだ。
予約・問い合わせ:https://comingle.net/
(田原昌)