旅行先でのインテリアデザインを重視する?

旅行先における宿泊施設のインテリアを重視するのか否か。世界最大のオンライン宿泊予約サイト「Booking.com (ブッキング・ドットコム)」では、「旅」と「インテリア」のインスピレーションの関係性に関する調査を実施。同調査によりいかに旅行先および宿泊施設が、帰国後もデザインのインスピレーションに影響をしているかが判明した。

■旅のインスピレーション
インテリアが周辺の環境に大きな影響を受けることはもちろんだが、特に旅の滞在先から得るインスピレーションは絶大。56%の旅行者は「旅の滞在先のインテリアに影響を受けて自宅の模様替えをする」と回答していて、ミレニアル世代ではこの割合が67%に上昇するという結果となった。

ブッキング・ドットコムのユーザーが「デザイン」のカテゴリーで高く評価しているトップ5都市は下記の通り。

■インテリアデザインの重要度
「旅行先でのインテリアデザインを重要視している」と回答した人が多かった国トップ10は下記となった。トップ10の内、6ヶ国がアジア圏となった一方、日本は「重要視している」と回答したのはわずか16%となり、インテリアデザインへの重要度が低い。

■デザインで決める宿泊施設
部屋のインテリアは、宿選びにおいても重要な要素。世界の39%は「最重要事項」だと回答し、29%は「お部屋のインテリアが気に入って当初予定していたよりも長く宿泊施設で過ごした」と回答している。この割合はインドからの旅行者では60%、中国からの旅行者では56%の結果となり、両国が宿泊施設のインテリアに対し高い期待を持っていることが分かります。日本人はわずか14%という結果だった。

■滞在先の選択
デザインのインスピレーションを目的とした滞在先を選択する際に、34%の旅行者が「コテージ」、「ヴィラ」などの一軒家型の「バケーションレンタル」を選択していることに対し、「ホテル」タイプの施設を選択する旅行者は25%。全体の47%は、ユニークで独創的なインテリアデザインを体験したいなら、通常の「ホテル」よりも「バケーションレンタル」スタイルの施設に泊まりたいと回答している。

■違う環境の重要性
・自分の家と違うデザインであることが宿泊施設を選ぶ際の決定要素になる(70%)
・物理的および、精神的に日常から離れる方が、休暇を最大限満喫できる(57%)
・休暇中に新しいことにチャレンジしたい(54%)
・異文化体験(45%)
・自分の家と比べてちょっと変わった宿泊施設での滞在を楽しみたい(29%)
・模様替えをする前に、デザインが異なった場所に滞在してみたい(20%)
・将来の模様替えの参考のためのインスピレーション(15%)
・自宅で再現不可能なデザインの宿を体験してみたい(15%)

「思い出やお土産、インスピレーションなど、旅での体験は一生モノです。インテリアデザインは世界中で人気があり、旅先での宿は新しいアイデアやフレッシュなインスピレーションを得るには最高の場所です。」とブッキング・ドットコムのマーケティング最高責任者、パパイン・ライヴァースは述べる。

日本人は宿泊先のインテリアを重視していないという結果になってしまったが、新たなインスピレーションを得るためにも、そういった点に目を向けて旅をしてみてはいかがだろうか。

(田原昌)