昭和6(1931)年、横浜中央卸市場は国内で3番目、東日本では初の中央卸市場として開場した。
セリを行う市場のほか、水産棟、青果棟、冷蔵庫棟などがある。
横浜市中央卸売市場本場の水産物部では、毎月第1・第3土曜日の午前9時から午前11時まで市場を開放し、魚食普及の取組みとして一般の方々との交流のための各種イベントを実施する。
2月の第1土曜日は来場者サービスとして春ワカメの味噌汁を振舞った。そのほか、マグロの解体ショーや市場探検、魚のさばき方教室なども開催。
場内には、市場関係者以外でも利用できる「もみじや」、寿司店「さがみや」、市場食堂「秋葉屋」、「カネセイ」、「竹家食堂」などの飲食店も点在。
場内に入って左手、青果棟のスロープの下にある「竹家食堂」を訪問する。
昔ながらの定食屋という雰囲気を漂わせ、部外者には入りづらいかに見えるが、がらりと引き戸を開けて入れば愛想よく迎えてくれる。
店内の壁には各種定食、丼物、うどんなど手書きのメニューが所狭しと貼ってある。お手頃価格でなかなかのボリューム、しかもネタが新鮮だ。
テーブル席についてお茶をいただきながらねぎとろ丼をオーダー。サラダ、御新香、味噌汁が付いて、丼の上には関東風の甘い卵焼きも添えられている。
ねぎとろには独特の味付けがされていて食がすすむ。
名物メニューだった見た目もインパクト大の「ねぎとろ番長」は現在提供していない。姉妹店の「バンバン番長」でいただけるそうだ。
「バンバン番長」へのアクセスはJR関内駅・市営地下鉄関内駅から徒歩6分、みなとみらい線馬車道駅から徒歩7分。
場所柄、店名・メニューの名の由来はご想像のとおり。野球好きの人もそうでない人もそそり立つねぎとろをほおばりに足を運んでみてはいかがだろう。
貸切りになることも多いそうで、入店の可否を確認されることをおすすめする。
【竹家食堂】
住所:横浜市神奈川区山内町1-1-1
【バンバン番長】
住所:横浜市中区弁天通3-39 ライオンズマンション関内第2
(小椚萌香)