日本で最も著名な仏師、運慶の傑作を一堂に集めた「興福寺中金堂再建記念特別展 運慶」が、9月26日(火)に東京・上野の東京国立博物館で始まる。
運慶は平安時代から鎌倉時代にかけて活躍し、その卓越した造形力によって、まるで生きているかのような、写実性にあふれる像を生み出した。
同展は、運慶と縁の深い興福寺の中金堂が約300年ぶりに再建されるのを記念して開催するもので、これを機に各地の名品を集めて展観する。
今回、展覧会にあわせて、ファンクラブサイト「運慶学園」が、同展公式サイト内に開校http://unkei2017.jp/gakuen)。
運慶学園は、「授業」と「部活」の2部構成。授業では、美術、歴史、宗教、体育など、さまざまな視点から運慶に関する知識を広げることができる。
美術の講師は、日本のみならず、世界の仏像を独自の視点で鑑賞する紀行「見仏記」で知られる、みうらじゅんさん(イラストレーターなど)。
歴史では、和田彩花さん(アイドルグループ・アンジュルム)が、「鎌倉彫刻史と運慶」について、東京国立博物館研究員の浅見龍介先生に学ぶ。
また、部活には、運慶をテーマに手芸、放送、イラストなど、さまざまエンタメ・コンテンツが並ぶ。
手芸部部長・篠原ともえさん(タレント・アーティスト)は、篠原流の数珠風ブレスレットの作り方を動画で公開、「運慶学園×ネックレス・コンテスト」を開催している。
篠原さんが審査員を務め、グランプリには、篠原さんのサイン入り裁縫道具、準グランプリには篠原さん制作のオリジナルネックレスの制作キットを贈呈する。
イラスト部では、「写仏ぬりえコンテスト」を開催中。部長の田中ひろみさん(イラストレーター)さんが運慶展開催にあわせて描き下ろした国宝「大日如来坐像」(奈良・円成寺蔵)、または重要文化財「聖観音菩薩立像」(愛知・瀧山寺蔵)の写仏シートを完成させ、ぬりえをしてツイッターに投稿しよう。入賞者には豪華賞品をプレゼントする。
また、入学試験として、公式サイト上で簡単なクイズも実施。画面上で参加すると、特典として待ち受け画面をプレゼントする。
この秋は運慶芸術の真随をたっぷりと堪能してはいかがだろうか。
■『興福寺中金堂再建記念特別展 運慶』
会期:9月26日(火)~11月26日(日)
公式ホームページ: http://unkei2017.jp/
(R.Hirashima)