岡山県と言えば最高級の「清水白桃」や「マスカット・オブ・アレクサンドリア」に代表されるフルーツの国。地中海性気候のような温暖な瀬戸内の気候と、「晴れの国」と呼ばれる日照量が果物の甘さを引き出してくれるのだ。
夏は桃の季節。何種類もある白桃が、順次旬を迎えていくので、岡山に行った時期によって異なった白桃を楽しむ事ができる。
岡山市内でも数多くの店で楽しめる白桃スイーツだが、観光も兼ねてオススメしたいのが岡山城。
なんと、城内に「お城茶屋」というカフェがあり、ここで季節のフルーツをふんだんに使ったパフェなどが頂ける。数多くある日本の城の中で、絶品パフェが楽しめるのは岡山城だけだろう。
一番有名なのが「お城パフェ」だが、1日限定50個までなので土日祝日は売り切れてしまう事が多い。
しかし嘆く事無かれ。今の季節なら、白桃をそのままピューレにしたものを自分でかけて楽しむ「白桃かき氷」や、白桃のアイスに白桃のピューレがかかった白桃尽くしの「白桃アイス」も楽しめる。手の加わっていない、そのままの白桃を堪能あれ。
電車に乗って15分程度で行ける、蔵の街・倉敷。ここにも多くの絶品スイーツが待ち受けている。
なまこ壁の美しい白と黒のコントラストが美しい街並み。古民家も多く残っており、その古き良き雰囲気を感じながら頂くスイーツは格別だ。
白桃を丸ごと使ったパフェは圧巻。味の素晴らしさは言うまでもないが、口の中でふわりと広がる甘さと香りも素晴らしい。こんな贅沢な使い方が出来るのは、岡山ならでは。
今の時期ならぶどうもオススメ。種なしのシャインマスカットやピオーネなど、数種類のぶどうを使ったパフェの鮮やかさと香り。口の中に広がるみずみずしさに感動し、それぞれの香りがいつまでも残っていて欲しいと思ってしまうほどだ。
岡山の絶品スイーツが女性ばかりでなく、男性をも虜にしてしまうのは、果物の甘さと美味しさをそのまま引き出しているから。長年果物と向き合ってきた岡山の人々がなせる技だろう。
桃尽くし、そしてこれから旬を迎える、ぶどう尽くしの岡山を是非堪能して欲しい。
(田原昌)