4回目を迎えた今回は愛知県西尾市の「佐久島」へ上陸 !開催場所のシチュエーションを活かし、10月7日の一夜限りの幻想を作り上げる森の映画祭。今年はどんな世界になるのだろう?
■離島にて初の野外映画フェス
「夜空と交差する森の映画祭2017」は佐久島の《橋でしか渡れない小さな島》《小中学校のグラウンド》《山の中の森》と、島を横断する形で3つの映画の上映ステージを設けオールナイトで開催する。
佐久島は愛知県の渥美半島と知多半島に挟まれた三河湾内に位置する有人島のうち、一番大きな島。年間を通して様々なイベントが開催されているほか、島内の各所に常設でアート作品が展示されスタンプラリーが設置されており、森の映画祭の前後では島のアート等を楽しむことが可能だ。
■今年のテーマは泡沫で「儚くて甘酸っぱい」世界を表現
佐久島内の3つの上映ステージでは、それぞれ別の「しゅわしゅわ」した「甘酸っぱくてせつない、儚く移ろいゆく思い出」を表現。まるで物語の世界に入っていくような、例年よりさらに物語性の強い世界を目指す。
森の奥深く山の中のステージ【祭囃子の隙間から】では、「ざわめきの向こうに君を見つけた。」をコンセプトに、夏祭りのような世界観を。
学校のグラウンドを利用したステージ【放課後、伸びた影と】では、「偶然を装った、君との帰り道。」をコンセプトに学校帰りの夕暮れをイメージ。メインステージにあたる一直線に伸びた橋の向こうに浮かぶ大島の【真夜中に抜け出して】では、「君と星を見に行く。」をコンセプトに、こっそり夜中に好きな人と待ち合わせるようなドキドキ感のある、爽やかな空間を目指していく。
■上映予定の第一弾ラインナップを公開
幸せを願うすべての人に送る愛と人生のガイドブック「アバウト・タイム 〜愛おしい時間について〜」が長編作品の1作目に決定した。その他にも、短編映画17作品が同時解禁。
■ワークショップ「佐久島×アート×ICT」の実施
西尾市佐久島振興課と愛知工業大学情報科学部水野慎士研究室およびNTTドコモによるワークショップ「佐久島×アート×ICT」の実施が決定した。ワークショップは佐久島の魅力と今年の森の映画祭のコンセプトである「しゅわしゅわ」をベースに、プロジェクションマッピングのアイディア出しを行う。実際にまとまったアイディアは、愛知工業大学水野研究室のサポートにより具現化され、森の映画祭当日展示される予定。
■各種チケットの一般販売開始
入場券とフェリーの往復渡船券をセットにした「入場券セット」や、入場券および新宿から佐久島までの交通がセットになった「バスツアーセット」、その他、佐久島小中学校のグラウンドに特設されたテントサイトの「テントサイト利用券」や島内の民宿への「宿泊券」など同時に発売される。
映画と島。どんな世界が待っているのか、わくわくする一夜だ。
公式サイト:http://forest-movie-festival.jp/
(田原昌)