ロボットの進化はとどまるところを知らない。なんと、建設機械を操縦できる人型ロボット「DOKA ROBO 3」(ドカロボ スリー)が開発された。油圧ショベルなどの建設機械の運転席にDOKA ROBO 3を設置し、オペレーターがDOKA ROBO 3を遠隔操作することで、ロボットを使った建設機械の操縦が可能になったというわけだ。
建設機械を遠隔で操縦できるようにするには、これまでは建設機械そのものの改造を伴う方法が一般的だった。しかしDOKA ROBO 3では、運転席にロボットを設置するだけで建設機械の遠隔操縦を実現。
運転席への設置は約1時間、撤去は約30分と、短時間での建設機械の遠隔操縦化が可能。動力源は建設機械のバッテリーを使用するため、ロボットのみがバッテリー切れする心配もない。
オペレーターの操作端末とDOKA ROBO 3とをつなげる無線環境は、特定小電力無線や無線LANに加え、移動通信網などの公衆回線にも対応しており、距離の制限なく遠隔操作が可能になってる。
オペレーターは専用コントローラーに搭乗し、DOKA ROBO 3のカメラ映像を見ながら操作することで、実際の建設機械に乗っているのと同じ感覚で操縦できる。
専用コントローラー以外にも、オペレーターの首の動きに合わせてDOKA ROBO 3の首を動かすことが可能なヘッドマウントディスプレーや、小型のプロポ型のコントローラーなどが利用可能。将来的にはブルドーザ、キャリー、クレーンなどの建設機械に対応予定だ。
災害時の危険地域など、人が入っていけない場所でも建設機械を動かすことが可能になる。これからの活躍が期待されるロボットだ。
(TAKAKO.S)