トヨタのフラッグシップ「クラウン」70周年を記念し、UCC上島珈琲とトヨタが初の共同開発を実現。クラウンの4車種をイメージしたオリジナルの「水素焙煎コーヒー」が誕生した。
自動車とコーヒーが“水素”という共通のテーマを通して出会い、乗り心地を飲み心地で表現するという新しい挑戦だ。クラウン専門店「THE CROWN」にて順次提供される。

70年の歴史を刻むクラウン、その哲学を味で再現
クラウンは1955年に国産初の量産型乗用車として誕生し、トヨタの象徴として進化を重ねてきた。16代目となる現行モデルでは、「これからの時代のクラウンらしさ」を再定義。クロスオーバー、スポーツ、セダン、エステートという4つの個性を持つ車種がラインアップされた。

今回のUCCとの共同開発は、この“4つのクラウンの個性”を、それぞれの味わいとして表現する試み。UCCはトヨタ開発陣にコーヒーの講義を、トヨタはUCC開発陣に試乗体験を実施。走行フィールや乗り心地をもとに、香り・コク・余韻を設計するという、かつてないアプローチが取られている。
“乗り心地”を“飲み心地”で表現した4種のブレンド
完成したのは、クラウンの各車種をイメージした4種類の「水素焙煎コーヒー」。
「CROWN SEDAN BLEND」は、静粛性と優雅さを映す落ち着いた風味と、ソフトな口当たりが特徴。

「CROWN CROSSOVER BLEND」は、華やかで香り豊かな味わいが広がり、キレのある余韻が印象的だ。

「CROWN SPORT BLEND」は、エモーショナルで爽やかな香味が際立ち、複雑な余韻が走りの高揚感を連想させる。

「CROWN ESTATE BLEND」は、どっしりとしたボディ感と穏やかな後味が共存する、大人の落ち着きを感じさせるブレンド。

いずれも水素を熱源とした焙煎によって、雑味のないクリーンな味わいを実現している。
サステナブルと情熱が融合したものづくりの到達点
UCCは2040年までのカーボンニュートラル達成を掲げ、水素焙煎技術「HydroMaster」を世界で初めて実用化した。一方、トヨタも燃料電池車などを通じて水素社会の構築を目指している。今回の協業は、単なる記念製品ではなく、両社の理念と技術が重なり合った象徴的なプロジェクトだ。
開発を率いたUCCコーヒーアカデミーの土井克朗講師は、クラウンの乗り心地を香りと風味で再現するという挑戦を「自己満足ではなく、物語を味に込める作業だった」と語る。その一杯には、クラウンの走りと同じく、緻密な設計思想と情熱が息づいている。

クラウンの美学をコーヒーで表現したこの特別なシリーズは、10月7日(火)よりTHE CROWN各店舗で順次提供される。車とコーヒー、それぞれが追い求める「心地よさ」を体験するひととき。上質な香りに包まれながら、時代を超えて受け継がれるものづくりの精神を感じたい。
水素焙煎コーヒー
公式サイト:https://www.ucc.co.jp/company/sustainability/nature/carbon_neutral/hydrogen_roasting/
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000248.000074056.html
(Fumiya Maki)