次世代VRヘッドセット「Bigscreen Beyond 2」シリーズ登場。広視野角&高解像度映像で没入感

VRヘッドセット市場で注目を集める米国Bigscreen社が、次世代VRヘッドセット「Bigscreen Beyond 2」シリーズを発表した。本シリーズは、従来モデルから光学系が大幅に進化し、「Beyond 2」と「Beyond 2e」の2種類をIntoFree社が展開する。

3月21日(金)から注文受付を開始し、5月より順次出荷される予定だ。

「Bigscreen Beyond 2」シリーズ

「Bigscreen Beyond 2」シリーズ最大の特徴は、新しいパンケーキレンズの採用による視野角の拡張だ。対角線視野角は116度*を実現。ディスプレイは前世代機と同じく、片眼あたり2,560×2,560ピクセルの超高解像度な映像体験を提供する。

加えて、新しいレンズ設計により、明るさとグレアが大幅に改善され、端から端まで鮮明な映像を実現。映像が最も綺麗に見える「スイートスポット」の範囲も拡大した。

進化したのはレンズだけではない。さらに詳しく紹介しよう。

IPD調節機能の追加

瞳孔間距離(IPD)に対応する新機能として、左右のレンズとディスプレイの位置を個別に調整可能なシステムを搭載。これにより、ユーザーが自分に最適な位置へと調節でき、長時間のVR体験でも快適に使用できるようになった。

さらなる軽量化と新デザイン

本体重量は107gと、前世代機から16%の軽量化を実現。長時間の使用でも疲れにくい仕様だ。また、デザイン面でも改良が加えられ、従来の「カーボンブラック」に加え、内部が透けて見える「スケルトン」、そして鮮やかな「オレンジ」の3色展開となる。

ヘイローマウントとライトシーリングの導入

「Beyond 2」シリーズでは、新たに「ヘイローマウント」と呼ばれるアクセサリーを導入した。おでこに固定することで、本体の傾きや顔との距離を調節でき、フィット感が向上。これにより、前世代機で必要だったiPhoneによる顔スキャンが不要になった。

アイトラッキング搭載モデル「Beyond 2e」

フラッグシップモデルの「Beyond 2e」は、砂粒サイズのイメージセンサーを搭載した世界最小クラスのアイトラッキング機構を備えたモデル。AMDやNVIDIAのGPUと連携し、NVIDIA社のCUDAによる瞳孔位置推定モデルを活用して、精確かつ低遅延なアイトラッキングを実現する。

また、アイトラッキングAPIが提供され、サードパーティ製のソフトウェアやMODもサポート。2025年夏には、SteamVRやOpenXR、VRChatなどに対応するパブリックベータ版のソフトウェアが配布される予定だ。

「Bigscreen Beyond 2」シリーズの登場は、VR市場における新たな選択肢として、さらに注目が集まるだろう。

「Bigscreen Beyond 2」シリーズ
Bigscreen Beyond 2:169,800円~(税込、送料込み)
Bigscreen Beyond 2e:199,800円~(税込、送料込み)
注文受付:受付中
出荷開始:5月より順次
公式ストア:https://store.bigscreenvr.com/ja-jp/products/bigscreen-beyond-2

PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000021.000045966.html

(Fumiya Maki)

*視野角についての詳細は公式サイトにて確認されたい