屋外照明専門メーカーのタカショーデジテック社と、ロンドンに拠点を置く世界的デザインスタジオTangentが共同で立ち上げた新ブランド「yomosugara(よもすがら)」が、4月8日(火)~13日(日)開催のミラノデザインウィーク2025に出展する。
「yomosugara」は夜の過ごし方を現代に問いかける屋外照明ブランド。新しい和の照明のイメージを世界へと投げかける。
和の照明を再定義する「yomosugara」
「yomosugara」というブランド名は、万葉集にも登場する古語で「夜通し」「一晩中」を意味する言葉に由来する。日本の原風景や、夜と自然の関係性を大切にした照明ブランドとして、現代の夜の過ごし方を問いかける照明ブランドだ。
同ブランドの照明は、夕暮れから夜への移ろい、月明かりの静寂といった日本人が親しんできた「自然と共にある灯り」を表現する。和の空間だけでなく、さまざまなシーンに溶け込むデザインで、幅広い場所をやわらかく照らすことができる。
世界的デザインスタジオTangentとのコラボレーション
タカショーデジテック社は、屋外照明の企画・開発・製造を一貫して行う専門メーカーだ。東京スカイツリータウンや全国の商業施設・観光施設での照明プロジェクトを手掛け、安全で高品質な製品を提供している。
一方のTangentは2015年にロンドンで創業し、デザインとエンジニアリングを融合させた作品で知られる。LexusやHermèsなどのラグジュアリーブランドのデザインを手掛け、ドバイのブルジュ・ハリファのファサードアニメーションなど、世界的なプロジェクトに関わっている。
両者は六本木アートナイト2022での『INAHO』、高野山の宿坊「恵光院」の壁面アート『月輪(がちりん)』などで協業し、2023年に正式にパートナー契約を締結。そのシナジーによって、高品質でオリジナリティのある照明ブランド「yomosugara」を生み出した。
代表的なプロダクト
ミラノデザインウィーク2025に出展する「yomosugara」の代表的な照明を紹介しよう。
Shobu
菖蒲の凛とした姿をモチーフにした間接光の灯具。細身のフォルムが静かに佇み、しなやかな光を放つ。足元を灯す2灯型と、空間に奥行きを与える3灯型を展開する。
Suiren
水面に浮かぶ睡蓮の葉のような静寂を表現した灯具。クリアな層に包まれたデザインが、水の潤いを感じさせる。高さと大きさの異なる3種類の灯具で、自然なレイアウトを楽しめる。
Kodama
樹木に宿る精霊をイメージした有機的なフォルムが特徴の灯具。2つの灯具を備えたパスライトは、それぞれの高さや向きを変えることができ、連灯することで幻想的な雰囲気を演出する。
タカショーデジテック社の技術力とTangentのデザイン力が融合した「yomosugara」の独自の世界観は多くの人を魅了することだろう。
今回のミラノデザインウィーク出展を通じて、日本の「和の照明」を世界に発信していく同ブランドの今後の展開からも目が離せない。
「yomosugara」 New outdoor lighting brands
会場:レオナルド・ダ・ヴィンチ記念国立科学技術博物館 Cavallerizzeエリア
所在地:via Olona 4 , 20123 Milan
開催期間:4月8日(火)から4月13日(日) 各日10時30分~19時30分
公式サイト:https://yomosugara.jp/
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000022.000093160.html
(Fumiya Maki)