日本ベネックス社は、精密板金加工技術とクリエイターのコラボレーションを推進する「EETAL（イータル）」プロジェクトの一環として、新たなアルミ家具コレクション「Klon Klon（クロン クロン）」を発表した。

東京・目黒のデザインギャラリー「LICHT（リヒト）」にて、3月15日（土）から3月30日（日）まで先行展示販売される。

板金加工の痕跡をあえて残した「Klon Klon」

「Klon Klon」は、オブジェクトデザイナーのSiin Siin（シーン シーン）氏によるデザインで、板金加工の痕跡をあえてデザインに取り入れたアルミ製の家具コレクションだ。レーザーカットや曲げ、溶接といった加工のプロセスを可視化することで、製造工程の美しさを表現している。丸穴を設けることで溶接の痕跡がデザインの一部として浮かび上がり、無骨さのなかに美しさを感じられる。

Siin SiinとEETALプロジェクト

Siin Siin氏は東京を拠点とするデザイナーで、家具やオブジェクトの制作を行っている。素材の生産過程や加工の痕跡を重視し、作品に反映させることを特徴としている。

「EETAL」プロジェクトは、日本ベネックス社が2021年に立ち上げた取り組みで、デザイナーとのコラボレーションを通じて板金加工技術の可能性を探ることを目的としている。これまでにプロダクトデザイナーやグラフィックデザイナーと協働し、工業製品の枠を超えた表現を模索してきた。

コレクションのラインナップ

今回「Klon Klon」からは、ローテーブル、スツール、チェア、シェルフ、ウォールハンガーなど9種類のアイテムが展開される。

展示販売およびイベント情報

「Klon Klon」は東京・目黒のデザインギャラリー「LICHT」にて先行展示販売される。一般来場者も予約不要で参加可能だ。また、3月21日（金）18:30～19:30には、デザイナーのSiin Siin氏とデザインジャーナリスト・土田貴宏氏によるトークイベント*も実施される。

日本ベネックスとSiin Siin氏がコラボレーションしたアルミ家具コレクション「Klon Klon」は、製造工程の痕跡をデザインに組み込んだユニークな作品群だ。同プロジェクトを通じて、板金加工技術の新たな世界を垣間見ることができるだろう。

Photography：Suma Mitsuo（Licht Gallery）

「Klon Klon（クロン クロン）」先行展示販売
会場：LICHT（リヒト）
所在地：東京都目黒区青葉台3-18-10 2F
開催期間：3月15日（土）から3月30日（日）13:00～18:00※火・水定休
オープニングレセプション：3月14日（金）18:00～20:00
EETALプロジェクト ブランドサイト：https://www.eetal.com/

PR TIMES：https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000067.000032810.html

(Fumiya Maki)

*予約不要だが、当日の状況により立ち見や人数制限の場合あり