ユニークな兄弟椅子。三澤遥氏がデザインし、飛騨の匠が生んだ「HIHI」と「DADA」

岐阜県高山市の「飛騨産業」は、昨年東京で開催した三澤遥氏の展覧会で好評を博した新作椅子「HIHI(ヒヒ)」と「DADA(ダダ)」の受注を開始した。

現在、公式オンラインストアにて受注を受け付けており、のちに実店舗での販売を順次スタート。

また、4月5日(土)から「遊朴館 HIDA GALLERY」で、椅子のデザインを手掛けた三澤遥氏の展覧会も開催する。

飛騨の森で育まれ、匠の手から生まれた椅子

アームチェアの「HIHI」とシングルアームチェアの「DADA」は、昨年11月の東京神宮前「+81 Gallery Tokyo」での展覧会「Haruka Misawa Exhibition『HIHI DADA』」で好評を博した椅子だ。

2つの椅子をデザインした三澤遥氏

デザイナーの三澤遥氏は、武蔵野美術大学卒業後、デザインオフィス「nendo」を経て、「日本デザインセンター原デザイン研究所」に所属。2014年より「三澤デザイン研究室」として活動している。

ものごとの奥に潜む原理を観察し、そこから引き出した未知の可能性を視覚化する試みを実験的なアプローチによって続けている。

飛騨の森を歩き、具現化したデザイン

同社が三澤遥氏に国産材の椅⼦のデザインを依頼したのは2022年のこと。

それから三澤氏は同社の工場の見学や104年前の創業時にブナを伐採していた森を歩き、ものづくりの現場だけではなく、森の歴史や現状を肌で感じた。さらに、広葉樹の森づくりや持続可能な森林経営を実践する現場や製材所を訪ねている。

造形化プロセスに移行すると、三澤氏ならではの視点や美意識に基づくさまざまなアイデアが示される。その具現化はことのほか難しく、まるで謎解きのようなプロセスだったという。

高山で体感する「HIHI」「DADA」の座り心地

両製品は、公式オンラインストアにて受注を開始。

これを記念して、4月5日(土)から5月6日(火・振休)まで、「遊朴館 HIDA GALLERY」にて、三澤遥氏による展覧会「Haruka Misawa Exhibition『HIHI DADA in HIDA』」を開催する。

三澤氏のユーモアあふれる世界観を楽しみながら、両製品の座り心地を確かめ、会場で注文することも可能だ。

また、会期初日の4月5日(土)には、三澤氏と飛騨産業開発担当者によるトークセッションも開催する。

三澤氏と飛騨ならではのユニークな椅子に注目したい。

写真(一部):林雅之

HIHI
サイズ:W52×D55.5×H86.5cm
カラー:NL・BF色(ポリウレタン樹脂塗装)/ EMG・ECA色(カラー塗装)
価格:板座220,000円~ / 張り座209,000円〜

DADA
サイズ:W56.5×D53.5×H86.5cm
カラー:NL・BF色(ポリウレタン樹脂塗装)/ EMG・ECA色(カラー塗装)
価格:板座242,000円~ / 張り座231,000円〜

Haruka Misawa Exhibition「HIHI DADA in HIDA」
開催期間:4月5日(土)〜5月6日(火・振休)※水曜定休
会場:遊朴館 HIDA GALLERY
所在地:岐阜県高山市上一之町26
開催時間:10:00〜18:00

公式オンラインストア:https://hidasangyo.com/products/series/hihi-dada/

PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000029.000106091.html

(田原昌)

※表示価格は全て税込