フィリピン・マニラのレストラン「Toyo Eatery(トーヨー・イータリー)」 が、2025年度の「Asia’s 50 Best Restaurants(アジアのベスト50レストラン)」の部門賞を受賞。
その部門賞とは、最も優れたホスピタリティ体験を提供したレストランを称える賞だ。
世界に注目される、フィリピンの食文化が体験できる同店について見てみたい。
人と環境への配慮を最優先する姿勢でランクアップ
今回、「ジンマーレ・アート・オブ・ホスピタリティ賞」を受賞した「トーヨー・イータリー」は、2018年に「ワン・トゥー・ウォッチ賞」を受賞したことで、「アジアのベスト50レストラン」のステージに初登場。
その後も着実に評価を高め、2024年度のリストでは24位にランクインした。
また、5年間連続で「フィリピンのベストレストラン」の称号を獲得し、2023年には名誉ある「サスティナブル・レストラン賞」も受賞している。
温もりあふれるパーソナルなおもてなし
同店の店名は、タガログ語で「醤油」を意味する「Toyo」に由来し、フィリピン人シェフのJordy Navarra(ジョルディ・ナヴァラ)氏とその妻、May Navarra(メイ・ナヴァラ)氏が指揮を取るレストランだ。
シェフのジョルディ・ナヴァラ氏は、2005年に「世界のベストレストラン」の称号を獲得したイギリスの「The Fat Duck(ザ・ファット・ダック)」 や、香港の「Bo Innovation(ボー・イノベーション)」でその腕を磨いた。
そしてその経験と、自身のルーツや文化とともに、レストランのコンセプトに見事に融合させている。
2016年に同店を開業して以来、温室効果ガス排出量の削減、地元の食材の積極的な活用、生産農家や地元職人との関係構築に取り組みつつ、洗練されていながらも、親しみやすいファインダイニングの空間を提供し続けている。
フィリピンの食文化の奥深い魅力を体験
「トーヨー・イータリー」は、フィリピンの食文化の奥深い魅力を体験できるレストランだ。
意識的に地元の食材を活用した野菜中心のメニューはもちろんのこと、料理を引き立てる器やアート、家具、インテリアデザインの細部に至るまで、フィリピンの文化を色濃く反映し、その魅力を存分に表現している。
フィリピンの伝統的な要素を現代的な視点で再構築し、発酵・熟成技術を駆使した料理が特徴で、代表的なメニューとしては、伝統的なタガログ民謡に着想を得た18種類の野菜を使ったサラダ「バハイ・クボ」、3種類の豚肉の部位を用いた独創的なポークバーベキューなどがある。
また、フィリピン発祥の調味料「バナナケチャップ」を存分に引き立てたナスのオムレツ「トルタン・タロン」も味わってみたい。
同店で提供される全てのメニューで、フィリピンの食文化と職人技の奥深さを、パーソナルな風合いとともに感じることができる。
フィリピンを訪れた際には、フィリピンの食文化の魅力を反映した同店で、温かなおもてなしを体験してみては。
Toyo Eatery
所在地:The Alley at Karrivin, Karrivin Plaza, 1231 Chino Roces Ave Ext, Makati, Metro Manila, Philippines
公式サイト:https://toyoeatery.com
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000020.000114764.html
(田原昌)