日本を代表するホテルの一つ「ホテルオークラ」。その創業に携わった二人の男たち、大倉喜七郎と野田岩次郎の情熱と信念を描いた新刊『ホテルオークラに思いを託した男たち』が、1月24日(金)に発売を迎えた。
彼らの哲学や挑戦は、いまなお経営者に多くの学びを与え、未来へ続く「日本らしさ」の象徴として語り継がれている。
「伝説的ホテル」誕生の物語を紡ぐ
『ホテルオークラに思いを託した男たち』では、大倉喜七郎がホテルオークラを創業するまでの過程と、経営を託された野田岩次郎の尽力を詳述。彼らが追求したのは、「日本らしさ」を最大限に活かしたホテルのあり方だ。
虎ノ門に建てられたホテルオークラは、誕生から20年足らずで世界的な評価を得るに至った。著者の永宮和氏は、歴史的背景や二人の生きざまを丹念に描き、ホテルオークラがどのようにして「世界を目指すホテル」として進化を遂げたのかを解き明かしている。
ホテルオークラの成長を支えた理念
「帝国ホテルに追いつけ、そして世界を目指せ」というスローガンのもと、野田岩次郎は独自の経営哲学で組織を導いた。彼の取り組みは、国内の宿泊客のみならず、海外のゲストからも高い評価を得る要因となった。
また、東京五輪や大阪万博を契機に、ホテルオークラは国内外でのブランド展開を進め、日本の「おもてなし」を世界へ広げる基盤を築いた。
ホテル業界に示した新しい可能性
同書では、大倉喜七郎と野田岩次郎の挑戦を通じて、日本独自のホテル文化が世界にどう受け入れられたかを振り返る。また、時代を越えても色あせない経営の基本原則や、日本らしさを軸にしたグローバル展開の手法を明らかにする。
日本文化と経営の融合を学ぶ一冊
『ホテルオークラに思いを託した男たち』は、ノンフィクションライターでありホテル産業ジャーナリストの永宮和氏が執筆。歴史の中で築かれた日本独自のホスピタリティ文化を紐解く、貴重な資料ともいえる一冊だ。
大倉喜七郎と野田岩次郎が描いた未来図は、今もなおホテルオークラの中に息づいている。この本を手に取り、彼らの挑戦に触れることで、ビジネスや経営の新しい視点が得られるだろう。
ホテルオークラに思いを託した男たち
著者:永宮 和
発売日:1月24日(金)
価格:1,870円(税込)
出版社:日本能率協会マネジメントセンター
商品ページ:https://pub.jmam.co.jp/book/b655301.html
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000323.000082530.html
(山之内渉)