山本寛斎さんの哲学と繊維の街・桐生市の職人が創り出すブランド「KANSAIMAN」が始動

山本寛斎さんの哲学とクリエーションを継承する寛斎スーパースタジオ社は、群馬・桐生の職人たちと創り出す新たなブランド「KANSAIMAN」を、1月22日(水)にパリで発表。

同ブランドのファッションは単なる「衣服」にとどまらず、日本における職人文化をデザインの重要な要素として表現し、その魅力を世界へ発信していく。

山本寛斎さん×桐生の職人が生み出す「KANSAIMAN」誕生

寛斎スーパースタジオ社はデザイナー・プロデューサーの山本寛斎さんが「デザインのちからで世界を元気にしたい」をコンセプトに設立した会社。

同社が桐生の職人とともに創り出すブランド「KANSAIMAN」のルーツは「わび・さび」とは対照的な、日本の精神文化「婆娑羅」にある。ここでいう「婆娑羅」は、“極められた美しさの中に宿る叛逆の精神の象徴”を指す。

時代の変化にあわせて新たな試みに挑戦し続け、「婆娑羅」の精神を持って生きた山本寛斎さんの思いを引き継ぐ形で、「KANSAIMAN」を始動する。

ジャケットを中心としたプロダクトを展開

同ブランドのプロダクトは、現代の「婆娑羅」を生きる人に向けたアイテムとして、極上の技術とアートが交錯するジャケットを主力アイテムに展開していく。

このジャケットは横振り刺繍の伝統工芸士・大澤紀代美さんを筆頭とした桐生のクラフトマンシップと、寛斎スーパースタジオ社のクリエーションチームがタッグを組んで創り出す逸品だ。

ほぼすべての商品に桐生市の職人が手がける素材を使用

同ブランドではカットソーやベルベットを除くすべての商品に、繊維の街として知られる群馬県桐生市の職人によって作られた素材を使用する。

桐生市は1000年以上前から絹織物の産地として知られる、日本のファッション業界を支えてきた街だ。衣服の製造に関わる織り・編み・染め・刺繍・縫製・加工の産業が約2km四方の街に集積している。その土地で、長い歴史の中で積み重ねられた熟練の技術は、山本寛斎さんのクリエーションに無くてはならないものだった。

桐生市をはじめ国内の繊維産業が厳しい状況に置かれている中、海外からは日本の伝統や精神、クラフトマンシップが高く評価されている。この2つのすれ違う線をつなげるために同ブランドは小さな一歩としてこの活動を展開し、桐生の産業と技術を世界へ発信しながら未来につなげていくことを目指す。

日本の伝統技術を守りながら伝承していく同ブランドのアイテムは、国内外の多くのファンから注目を集めそうだ。

「KANSAIMAN」オフィシャルサイト:https://kansaiman.jp/

PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000021.000075500.html

(hachi)