米澤柊氏が職人技の継承と発展を目指すプログラム「アーティスト・イン・レジデンス」に選出

LVMH メティエ ダールは、新進の日本人アーティスト・米澤柊(よねざわしゅう)氏を第9回「アーティスト・イン・レジデンス」に選出した。

同プログラムが日本で初めて実施されることは、LVMH メティエ ダール ジャパン設立に続き、日本が誇る豊かな芸術文化と卓越したクラフトマンシップへの深い敬意を象徴するものとなる。

©Azusa Yamaguchi

©Azusa Yamaguchi

新進アーティストとデニムのクロキがコラボレーション

LVMH メティエ ダールは、優れた伝統的な匠の技の継承と発展を目的として、LVMHモエ ヘネシー・ルイ・ヴィトンにより立ち上げられた。手工業・職人の活動に投資することによって、クラフトマンシップの集合体を形成する。

今回の「アーティスト・イン・レジデンス」は、1月13日(月)より6か月間にわたり岡山県のデニム生地マニュファクチャーであるクロキを拠点に行われる。

今年75周年を迎えるクロキは、一昨年4月にLVMH メティエ ダールと日本初のパートナーシップを締結した。染色から織布、整理加工まで一貫して行う生産工程が世界的に高く評価されており、ヴィンテージのシャトル織機と岡山県井原市の清らかな天然軟水を使用した、独自の風合いと卓越した品質を誇るデニムを生み出している。

米澤柊氏は、クロキの類まれな専門知識を取り入れながら、デニム生産におけるクラフツマンシップの新たな領域を探求し、自由な創作活動に挑むことになる。米澤氏とクロキのコラボは、日本の伝統技術と現代的な芸術的ビジョンが交差する特別な機会を提供することになるだろう。

米澤氏を選出した今回の「アーティスト・イン・レジデンス」は、LVMH メティエ ダールが、新進アーティストの育成と伝統工芸への革新的なアプローチを継続的に支援する姿勢を象徴するとともに、日本のアートシーンの活気に満ちた進化を浮き彫りにするものと位置付けられる。同氏が制作した作品は、今年度中に発表予定だ。

デジタル作品に生命感を吹き込む米澤氏の作品

米澤柊氏は、デジタルと物理的な現実の交差点を探求する作品で知られる27歳の新進アーティスト兼アニメーターだ。

ビデオ・2D作品・インスタレーションを含む同氏のマルチメディア作品は、デジタルアニメーションと実際の現実の生き物、人間の魂が同じものであり、隣人のような関係であるという思考のもと、アニメキャラクターの幽霊のような肉体を掘り下げ、彼らが住む儚い感情と雰囲気のある空間を捉える。

特にデジタル領域における生と死。そして、存在の循環性という根本的な問題に取り組み、アニメーションの微妙なテクスチャと残像を明らかにすることで、米澤氏はデジタル作品に生命感を吹き込み、現代社会の複雑さを乗り越えようとしている人々に慰めを与えようとしている。

米澤柊氏が「アーティスト・イン・レジデンス」に選ばれたことは、そのキャリアにおける重要な節目となるとともに、LVMH メティエ ダールにとって日本の重要性をさらに深めるものとなるだろう。

LVMH メティエ ダール
公式サイト:https://r.lvmh-static.com/jp/

PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000014.000076467.html

(高野晃彰)