1月13日(月)、大阪に新たな現代アートギャラリー「ICHION CONTEMPORARY(イチオン コンテンポラリー)」がオープンする。
オープンを記念して、同日から展覧会「GUTAIは生きていた」がスタート。戦後日本で誕生した革新的な美術運動「具体美術」に焦点を当て、その歴史的意義と現代的価値について見つめ直す。
前衛美術の魅力に触れる「GUTAIは生きていた」
戦後、日本では多彩な芸術が生まれ、大勢のアーティストが世界に羽ばたいた。
その一つが、前衛美術を手がける集団「具体美術協会」だ。彼らは“純粋なる創造の追求”をテーマにさまざまな表現に挑戦。その存在や表現は「GUTAI」として知られ、今なお高く評価されている。
展覧会「GUTAIは生きていた」では、そんなGUTAI第二世代の代表的作家である向井修二氏の新作インスタレーションとコレクション作品を展示。GUTAIの革新性と精神を多角的に紹介する。
音にこだわったインスタレーションに注目
同展の見どころはなんといっても、先でも触れた向井氏によるインスタレーション。
彼は今回、「建築は凍れる音楽である」というゲーテの言葉から着想を得て、「ICHION CONTEMPORARY」の展示空間と共鳴する作品を作り上げた。空間には、「ヴァイオリンの記号パーティー」のように未知のリズムが響き渡る。きっとこれまでにない新しい芸術体験を楽しめるはずだ。
「ICHION CONTEMPORARY」で多彩なアートを堪能
新たに誕生した「ICHION CONTEMPORARY」についても詳しく紹介したい。
「ICHION CONTEMPORARY」はアート流通サポート社が運営する現代アートギャラリー。建物の建築は安藤忠雄建築研究所が手掛けており、打ち放しコンクリートでできた地下1階から地上5階までの6層構造が、美術空間としては独特の存在感を放つ。
同ギャラリーでは、日本、特に大阪や関西で“前衛芸術”が盛んだった時代のアーティストにフォーカスして作品を展示。また、運営元のアート流通サポート社が持つ海外のギャラリーや美術館とのネットワークを活かし、アート交流のプラットフォームとなることを目指す。
同ギャラリーではオープンに際し、記念としてオリジナルのトートバッグも販売予定。来場者に向けてさまざまな角度からギャラリーの魅力を発信する。
過去から現在、そして未来へと続く芸術のエネルギーを、「ICHION CONTEMPORARY」で体感してほしい。
GUTAIは生きていた
期間:1月13日(月)~ 3月29日(土)
開館時間:11時~18時
場所:ICHION CONTEMPORARY
所在地:大阪府大阪市北区野崎町9-7
入場料:無料
休館日:日・月・祝日
※1月13日(月)は開館
※最終日のみ17時終了
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000149227.html
(IKKI)