本格的にウイスキーを好む人々の中には、自身で熟成樽を所有する人も決して珍しくない。しかしそのほとんどがアメリカンホワイトオーク材を用いた樽で、それ以外の樽と出会うことは稀だ。
そんな中、北海道の馬追蒸溜所が新たに「ミズナラ樽ウイスキー自家熟成キット」を公式サイトから発売した。DIY感覚で気軽にウイスキーを熟成させられる魅力的なキットなので紹介したい。
ニューポットを使ってイチからの熟成体験を
馬追蒸溜所の「ミズナラ樽ウイスキー自家熟成キット」は、馬追蒸溜所で製造されたニューポット(熟成前の透明なウイスキー原酒)を使ってイチから熟成を楽しめる本格キット。
一般的な自家熟成は市販のウイスキーを用いる「追熟」が主流だが、このキットでは熟成の全過程を自宅で見守れる。
原酒の原材料には、北海道中標津町産のモルトを使用したものと英国のモルトを使用したものの2種類を用意。3000ml入りの大容量だから、熟成したあとは存分に好みの方法でその味を楽しめるはずだ。
北海道産ミズナラ樽の本格仕様
キットの核となる木樽には、北海道産のミズナラを使用。ウイスキー蒸溜所の現場で使われる樽をそのまま縮小したような設計となっており、ミディアムチャー(樽の内側を焦がす加工)も施してある。
さらに、この木樽の鏡板の片面はアクリル製となっており、熟成途中の中身を目視で確認できる。これにより、エンジェルシェア(揮発による液量の減少)を見逃すことなく管理することが可能。付属のハンドブックに付いた簡易メジャーを使えば、残量を簡単に計測できる。
初心者も安心のオールインワンキット
さらに、このキットは初心者でも気軽に始められるよう、木樽やニューポットの他に必要な道具がすべて揃っている。
樽の台座やコックなどの組み立てパーツに加え、漏斗、レンチ、ビーズワックスなどのツール一式が同梱されている他、先でも紹介した「熟成ハンドブック」も付属。熟成のプロセスを丁寧に解説されており、誰でも安心して熟成に取り掛かれる。
ただし、木樽が到着したあとは初期準備として購入者自身での水張りやワックス掛けが必要で、最長で10日間ほど要する。設置環境によって熟成期間は異なるが、ニューポット充填後は約1ヶ月で一定レベルまで熟成が進む。こうなったらいつでも飲み始めてOKだ。
なお、このニューポットを飲み切った後は、また別の酒を充填して再び熟成を楽しむことも可能。また、キット購入者であればニューポットをリフィルとして追加購入できる。
自分だけのエージング・セラー空間を用意して、世界で唯一の味わいを育てるユニークな体験を楽しみたい。
ウイスキー自家熟成キット with 中標津モルト・ニューポット原酒
価格:154,000円
商品ページ:https://shop.hlwine.co.jp/items/95214470
ウイスキー自家熟成キット with 英国モルト・ニューポット原酒
価格:99,000円
商品ページ:https://shop.hlwine.co.jp/items/95216801
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000154464.html
(IKKI)
※価格は全て税込