高級香水ブランド「ゲラン」が、韓国の現代美術の巨匠、李禹煥(リ・ウファン)氏とコラボレーション。メゾンの「クアドリローブボトル」を再解釈したエクセプショナルピースと、新たな香り「スヴニール ドルキデ」を組み合わせたアイテムが来年4月に発売される。価格は税込7,744,000円。アイテム数は世界21個限定となり、日本には貴重な3個が流通する予定だ。
韓国の現代美術界を牽引する李禹煥氏
李禹煥氏は、自然と芸術、人間の意識の間の力学を追求してきた画家。
同氏の作品はアクリル顔料を染み込ませて描く最初の一筆を土台としており、そこにいくつもの層を重ねることで作品を作り上げる。その構図は一見シンプルなようにも思えるが、同氏の技法が作品の優美さをしっかりと支えている。
同氏は自身の作品について「描いたものと描かなかったものとの壮大な出会いから生まれたもの」と語る。そこにある微妙なニュアンスや強弱の変化が、鑑賞者を内省へと導くのだ。
李禹煥氏とゲランがコラボレーション
この春、そんな李禹煥氏とゲランがコラボレーション。ゲランを象徴する「クアドリローブボトル」を再解釈したエクセプショナルピースと、李禹煥氏と調香師の対話から生まれた香り「スヴニール ドルキデ」を組み合わせたアイテムが来年4月に発売される。
「クアドリローブボトル」を新たな芸術品に昇華
クアドリローブボトルはそもそも、1908年に「リュ・ド・ラ・ペ」というフレグランスのために作られたボトル。多面的なフォルムのボトルに4枚の葉を象ったキャップが付いており、リリース当初はその美しさで話題となった。
今回のコラボレーションでは、そのボトルをフランスの老舗陶磁器メゾン「ベルナルド」が製作。粘土の鋳型製作から釉薬の塗布、焼成に至るまでのプロセスを熟練の職人が丁寧に行っている。でき上がったボトルはまさに、土と火の対話で生み出された芸術作品と捉えても過言ではないだろう。
そうして手間暇かけて生み出されたボトルの中央に描かれる、鮮明かつ大胆な緑の筆跡。これは李禹煥氏の代表作の一つである「Dialogue(対話)」シリーズの要素を反映したものだ。その色面からは、動きやエネルギーの躍動が感じられる。
山々や蘭の花を思わせる「スヴニール ドルキデ」
一方で「スヴニール ドルキデ」は、ゲランの調香師デルフィーヌ・ジェルク氏と李禹煥氏の対話がきっかけで生まれたフレグランス。ムスキーなフローラルフレグランスに仕上がっているが、この香りは李禹煥氏が幼少期を過ごした山々と蘭の花から着想を得ているのだそう。
希少なボトルと香りがセットになった「エクセプショナルピース 李禹煥(スヴニール ドルキデ)」。コレクターズアイテムとしても高い価値を持ちそうだ。
ゲラン公式オンラインブティック:https://www.guerlain.com/jp
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000260.000018096.html
(IKKI)