宇宙から帰還した銅板アート「宙花」、新年福袋で販売へ。隈研吾建築都市設計事務所がデザイン監修

宇宙から帰還した銅板で作られたアート作品「宙花(そらばな)」。2025年始、玉川高島屋にて価格20,000,000円のオリジナル福袋として抽選販売の応募受付が2025年1月3日(金)・4日(土)に行われる。

デザイン監修は隈研吾建築都市設計事務所。同作品は「NIHONBASHI SPACE WEEK 2024」にて11月18日(月)~20日(水)の3日間限定で展示もされた。

新潟の老舗・玉川堂の銅板が宇宙空間で「経年美化」

宙花を構成する4枚の銅板は2023年3月15日(水)にISSに向け打ち上げられ、同年6月30日(金)に地球へ帰還したもの。宇宙空間に約3ヵ月さらされたことで、宇宙線や紫外線の影響を受けて変色している。

銅板を提供した玉川堂は、新潟県を代表する無形文化財「鎚起銅器(ついきどうき)」を手掛ける老舗だ。

同社7代目の玉川基行氏は、銅板について「世界無二の着色を施す玉川堂の銅器は、時を重ねることで銅の色合いが深まり、経年美化していきます」と語る。

デザイン監修は隅研吾建築都市設計事務所

宙花プロジェクトを企画したSpace BDは、記念品をISSへ輸送・宇宙空間での曝露、地球に帰還するプロジェクトを多数展開してきた企業だ。今回も宇宙空間への輸送を同社が担当した。

一方、ウチノ板金のブランドである和國商店はコラボレーターとして参加。同ブランドが運営する「和國商店カフェ」の建築を手掛けた縁で、隈研吾建築都市設計事務所が宙花のアートデザイン監修を担当した。

隈研吾氏は宙花について「小さな宇宙を表現しました」と語る。

「緑青銅板で巻かれた土台の上に微妙なバランスで固定された銅板は、無重力に浮かぶ不安定な物質を表現し、目線の高さや見る方向によって見え方が異なる、繊細でマジカルなオブジェ」。

ウチノ板金の内野友和氏も、「宇宙を旅し、新たな命を宿した銅板が、和國商店の“循環と伝承“の精神と結びつき、唯一無二の形に昇華しました」とコメント。

日本の板金技術の証でもある宇宙に一つだけの作品「宙花」は、いったい誰の手に渡るのだろうか。

~宇宙で一つだけ~ 宇宙を“旅した”銅板アート『宙花(そらばな)』玉川高島屋オリジナル福袋
価格:20,000,000円(税込・抽選1名)
応募期間:2025年1月3日(金)・4日(土)
応募場所:玉川高島屋本館1階特設会場(エレベーター前)
所在地:東京都世田谷区玉川3-17-1

公式サイト:https://space-bd.com/release/3142/

PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000116.000050164.html

(IGNITE編集部)