2021年から約3年にわたる大規模改修工事を経てリニューアルオープンした横浜美術館。同館は、11月1日(金)より一部開館しているが、2025年2月8日(土)より、いよいよ全館オープンを迎える。
これを記念して「横浜」をキーワードに様々な人々を迎えたいという想いを込め、2月8日(土)~6月2日(月)の期間、「おかえり、ヨコハマ」展を開催する。
展示作品を読み解くカギは横浜と多様性
「おかえり、ヨコハマ」展は、蔵屋美香氏の横浜美術館館長就任後初となる自らの企画による展覧会だ。
同展は、横浜美術館が新しい船出となる機会に、同館コレクションの名作の数々を新たな視点で紹介するとともに、横浜市歴史博物館・横浜開港資料館・横浜都市発展記念館・横浜市民ギャラリーなど市内の施設が所蔵し、鑑賞することによりコレクションへの眼差しを豊かにしてくれる作品・資料も展示する。
加えて、「おかえり、ヨコハマ」展のために、アーティストに委嘱した新作をグランドギャラリー他で披露するという。
蔵屋館長は、同展で展示する作品を読み解くためのカギは「横浜」、そしてリニューアル後の横浜美術館の活動理念の柱である「多様性」だという。
館長は、「今回はそんな多様性という観点のもと、横浜に関連する作品の中で、今まで余り注目されることのなかった存在である、開港以前の横浜に暮らした人びと・女性・子ども、様々なルーツを持つ人びとなどにあらためて光をあてます」と述べる。
そして「これにより、馴染みの作品や横浜の歴史にたくさんの新しい発見をもたらし、ローカルの歴史を深掘りすることで、世界の歴史もきっと違って見えてきます」と同展の意義について語る。
「おかえり、ヨコハマ」展の主な見どころ
同展の見どころは、「横浜」をキーワードに「多様性」という観点のもと、絵画・写真・工芸・映像などの作品や資料を通して、新たな視点で意外な横浜の歴史を深堀りすることだ。「横浜」の歴史の新たな発見を、横浜の美術館で体験することができる。
また、横浜美術館コレクションの名作の数々が久しぶりに勢ぞろい。セザンヌ・ピカソ・マグリットなどの近代美術の名作から、奈良美智氏などの現代美術の作品まで楽しむことができる。
「おかえり、ヨコハマ」展のタイトルには、3年ぶりに横浜美術館が帰ってきたという意味と、異なる時代にいろいろな地域からやってきて横浜に暮らす、あるいは暮らした様々な人たちを、「おかえり」と言って迎え入れたいという希望が込められているという。同展の展示物を鑑賞することにより、横浜という街についてあらためて考える機会になるに違いない。
横浜美術館リニューアルオープン記念展 おかえり、ヨコハマ
会場:横浜美術館
所在地:神奈川県横浜市西区みなとみらい3-4-1
会期:2025年2月8日(土)~6月2日(月)
開館時間:10時~18時(入館は17時30分まで)
休館日:木曜、3月21日(金) ※3月20日(木・祝)は開館
観覧料:1,800円
公式サイト:https://yokohama.art.museum/
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001202.000014302.html
(高野晃彰)