美術と音の融合|大阪「ザ・シンフォニーホール」で山口和也氏がリサイタルを開催

美術家の山口和也氏が、10月31日(木)、クラシック音楽の殿堂である大阪の「ザ・シンフォニーホール」にて、初のリサイタル「Recital “Sky”」を開催する。

この公演では、山口氏が一人で舞台に立ち、筆を用いて音を響かせながら一枚の巨大絵画を描き上げる。これまでに類のない挑戦的なパフォーマンスと言えそうだ。

BLACKOUT#1 2021

BLACKOUT#1 2021

山口和也氏が「Recital “Sky”」を開催

「ザ・シンフォニーホール」は、1982年に日本初のクラシック専用ホールとして開館し、世界的指揮者のヘルベルト・フォン・カラヤン氏が「世界最高の音響」と称した場所だ。そんな同ホールで美術と音が融合するリサイタルが行われるのは、今回が初めてのこと。

ザ・シンフォニーホール

ザ・シンフォニーホール

今回のリサイタルは、山口氏が2018年に京都の大徳寺真珠庵で襖絵「空花」を描いた際に感じた「美の原石」や、2019年にアルマーニ銀座タワーで行ったライブペインティングで得た「時空を超える感覚」、2020年にロームシアター京都メインホールで行った「BLACKOUT/WHITEOUT」の経験から着想を得ている。

BLACKOUT/WHITEOUT #0 2020

BLACKOUT/WHITEOUT #0 2020

特に「BLACKOUT/WHITEOUT」の影響は大きかった。無観客の劇場で自らの足音や息遣いが響く中、一筆一筆を刻み、やがてその音が絵画として舞台に残るというユニークな体験は、山口氏に多大な刺激を与えた。同氏はこの上演について、「人がこの世に誕生してから去るまでの『生きること』そのもののようでもあった」と表現している。

WHITEOUT/WHITEOUT #0 2020

WHITEOUT/WHITEOUT #0 2020

山口氏は翌年にも「BLACKOUT/WHITEOUT#1」の公演を行い、その筆音に再び魅了される。この経験が「Recital “Sky”」の核となったという。

WHITEOUT#1 2021

WHITEOUT#1 2021

終演後には巨大な絵画が舞台上に出現

クラシック音楽の殿堂と言われるコンサートホールで、筆音によるリサイタルが開催された前例は未だ聞かない。

今回のリサイタルの終演時には、幅9メートルにもおよぶ一枚の巨大な絵画が舞台に出現する予定だ。山口氏は現在、このための和紙を福井県越前市で制作中だという。

リサイタルを通じ、芸術表現の新たな可能性を直接その目で確かめてほしい。

Recital “Sky”
日時:10月31日(木)18時会場、19時開演、21時閉場
場所:ザ・シンフォニーホール
所在地:大阪府大阪市北区大淀南2丁目3-3
チケット料金:前売一般 5,000円/当日 5,500円 他
チケット販売ページ:https://yamaguchikazuya-sky2024.peatix.com

PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000147535.html

(IKKI)