ミシュラン1ツ星のリストランテによる、奈良・若草山のオーベルジュ「VILLA COMMUNICO」

奈良公園内の若草山山麓に、全5室のオーベルジュ「VILLA COMMUNICO(ヴィラ コムニコ)」が、9月12日(木)にオープン。9月5日(木)以降に予約を開始する。

同施設は、2022年および2023年『ミシュラン奈良特別版』で1ツ星を獲得したリストランテ「communico(コムニコ)」の堀田大樹シェフによる、ガストロノミー・オーベルジュだ。

奈良の歴史と自然を贅沢に体感できるオーベルジュ

同施設は奈良公園内に位置し、自然を構成する5つのエレメント、火(ignis)・水(aqua)・土(solo)・風(ventus)・木(lignum)をコンセプトとした客室と、大正時代の歴史的な意匠を感じるラウンジで過ごせる。

春夏秋冬、四季の移り変わりを感じる若草山の山麓を借景に、古都に暮れゆく夕日を望み、若草山にかがやく朝日で目覚める。凛とした心地よさを体験しよう。

歴史と文化が感じられる、奈良の料理

滞在の中心となるのは、オープンキッチンが主役のレストラン。若草山の山焼きに着想を得たオーダーメイドの薪台を構え、原始的な薪火を熱源に料理を仕上げていく。

内装は料理の世界観にしっかりと向き合えるよう、できるだけ不必要な装飾を排除した空間を目指している。

奈良の各地を訪れ、地元の生産者とのつながりを深めることで出会う厳選されたローカルな食材を使用し、歴史と文化を感じながら楽しむことができる、最高品質の料理を提供。また、発酵や熟成といった技法を積極的に活用していく。

奈良独自の食文化の創造と発展に寄与する施設

同施設は、共利共生をテーマに、奈良独自の食文化の創造と発展に寄与することを目的としている。

奈良県は人口あたりの飲食店数や宿泊施設数が少なく、また志賀直哉の随筆『奈良』の一節が誇張され「奈良にうまいものなし」という言葉が有名になってしまうなど、ガストロノミーでは遅れをとっている。

そこで同施設をオープンさせたnarrative(ナラティブ)では、地域に眠る古民家と、地域土着の食文化を交錯させ、唯一無二の食の物語を紡いでいく「narrative gastronomy」プロジェクトに取り組む。

これまで、世界初の“SAKE HOTEL”「NIPPONIA HOTEL 奈良 ならまち」を皮切りに、県内最古の醤油蔵を再興した“泊まれる醤油蔵”「NIPPONIA 田原本 マルト醤油」をオープン。また、廃銭湯の復活を中心にした「泊・食・湯」分離の分散型ホテル「GOSE SENTO HOTEL」を開業するなど、奈良の文化と古民家を活かした活動を行っている。

さらに、橿原市の重要伝統的建造物群保存地区・今井町に、堀田シェフが監修するデザートとティーペアリングが楽しめる「dulce communico」がオープンした。

この取り組みを通じ、さまざまな経験をもったシェフたちが、挑戦を求めて奈良の地へ集まり、伝統と前衛が交錯する新しい食文化をともに創造し、発信していくことを願っている。

奈良の文化をまとった空間で、未来に残したい奈良の郷土料理を表現するガストロノミーを堪能してみては。

VILLA COMMUNICO
開業日:9月12日(木)
所在地:奈良県奈良市雑司町486-5
料金:1泊2食付き 67,000円(税込)~/人(大人2名利用時)
予約:公式サイトより、9月5日(木)以降開始予定
公式サイト:https://villa-communico.com

PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000124789.html

(田原昌)