近年、国内のみならず海外でもトレンドになっているクラフトジン。そこで今回の記事では、近年アワードを受賞したり、ユニークなコンセプトなどで話題になったりしている注目のジンを5点、ピックアップして紹介したい。
目次
・老舗酒造の腕が活きる「UMENOYADO GIN」
・日本初のWorld’s Best受賞を果たした「ohoro GIN」
・干ししいたけの旨味と滋養が詰まった「大分県ジン」
・エスニックな「トーキョーハチオウジン ORIENTAL」
・TSWC2024最高金賞の「Japanese GIN 和美人」
老舗酒造の腕が活きる「UMENOYADO GIN」
この夏、梅乃宿酒造は新作のクラフトジン「UMENOYADO GIN」を発売した。ジュニパーベリーやコリアンダーシードに加えて、ゆず、レモン、りんごなどの果実、そして自社製の日本酒を使用したジャパニーズクラフトジンだ。
このジンの最大の特徴は、5種類のボタニカルと日本酒を、特性ごとに3つのカテゴリーに分けて蒸留しブレンドしている点。これにより、ボタニカルそれぞれの香味を最大限に引き出し、独自の風味を持つジンに仕上がった。
ゆずとレモンの爽やかな香り、りんごの柔らかな甘み、そして日本酒の芳醇な香りが融合した、まさに130年以上の歴史を持つ梅乃宿酒造ならではの逸品だ。
UMENOYADO GIN
価格:4,400円(税込)
容量:750ml
アルコール度数:44度
商品詳細ページ:https://shop.umenoyado.com/Form/Product/ProductDetail.aspx?shop=0&pid=460005
日本初のWorld’s Best受賞を果たした「ohoro GIN」
2024年の「World Gin Awards」で、クラシックジン部門の最高賞「World’s Best」を受賞したニセコ蒸溜所の「ohoro GIN(スタンダード)」にも注目したい。
「ohoro GIN(スタンダード)」は、北海道ニセコ町で栽培されたヤチヤナギとニホンハッカを使用し、地域の魅力を表現したクラフトジン。ジュニパーベリーやコリアンダー、レモン、オレンジ、柚子、ライム、グレープフルーツなど多彩なボタニカルも、このジンの味わいを支えている。
ニセコ蒸溜所ではこのジンのWorld’s Best受賞を記念して、6月初旬から11月末まで特別な記念ラベル版を限定販売している。豊かなニセコが育むボタニカルの風味を存分に感じてほしい。
ohoro GIN(スタンダード)記念ラベル
価格:4,620 円(税込)
容量:720ml
アルコール度数:47%
取り扱い店舗:https://niseko-distillery.com/ja/news/2024/1014
干ししいたけの旨味と滋養が詰まった「大分県ジン」
スターマーク社がプロデュースする「大分県ジン」は、大分県の特産品である干ししいたけを使用したクラフトジン。
大分県は全国一の干ししいたけの生産地。干ししいたけは旨味成分であるグアニル酸を豊富に含んでおり、さまざまな料理に利用されている。
「大分県ジン」は、そんな旨味と栄養をたっぷり含んだ干ししいたけの、廃棄や規格外の対象となる“軸”の部分を原材料として使用。食品ロスの削減にも配慮しつつ、美味しいクラフトジンをつくり上げた。
しいたけ特有のフレーバーを楽しめる、まさに大分のテロワールを反映した唯一無二のジンと言えるだろう。
大分県ジン
価格:6,600円(税込)
商品詳細ページ:https://shinisetsuhan.net/products/agatajapan-jp-jin044
エスニックな「トーキョーハチオウジン ORIENTAL」
東京でクラフトジンを蒸溜する東京八王子蒸溜所では、夏限定で「トーキョーハチオウジン ORIENTAL」を発売した。
「トーキョーハチオウジン ORIENTAL」は、シナモンやティンブール、コブミカンなど、アジアや中近東で愛されるハーブやスパイスをふんだんに使用した品。
口に含めば、まずはフローラルな香りとレモングラスやカルダモンの甘さが広がり、喉をすぎる頃にはティンブールのスパイシーな刺激が存在感を残す。
ジャスミンティーやレモングラスティーとも相性抜群。割りものとして楽しんでほしい。もちろん、炭酸水で割ってもOK。
アジアや中南東で愛用されているボタニカルを使用しているため、オリエンタルな料理とも好相性だ。
スパイスの風味が、夏場に落ちた食欲を復活させてくれそうだ。
トーキョーハチオウジン ORIENTAL
価格:4,800円(税込)
容量:500ml
アルコール度数:45%
商品詳細ページ:https://hachioji-distillery.myshopify.com/products/tokyo-hachio-gin-oriental
TSWC2024最高金賞の「Japanese GIN 和美人」
最後に紹介する本坊酒造の「Japanese GIN 和美人」は、2024年の「東京ウイスキー&スピリッツコンペティション(TSWC)」で最高金賞を受賞した実力派。
本坊酒造では「Japanese GIN 和美人」をつくるため、鹿児島産の金柑、けせん、柚子、檸檬、辺塚橙、緑茶、生姜、月桃、紫蘇など9種類のボタニカルとジュニパーベリー、コリアンダーシードを独自製法で仕込み、ハイブリッド型スピリッツ蒸留機で蒸留。
柑橘系のフレーバーやそれぞれのボタニカルが調和した、爽やかな香りと味わいのジンに仕上げた。受賞銘柄に興味がある人は要チェックだ。
Japanese GIN 和美人
価格:4,180円(税込)
容量:700ml
アルコール度数:47%
商品詳細ページ:https://www.shop-hombo.jp/SHOP/60034.html
それぞれ独自の製法と素材を活かし、その土地の風土や醸造所のこだわりを反映した逸品ばかり。この夏は新たなジンの世界を堪能してみてほしい。
(IKKI)