ジャパニーズウイスキーがまた一つ、世界で高い評価を得た。それが、「厚岸シングルモルトジャパニーズウイスキー 大雪」などを造る、北海道厚岸町にある「厚岸蒸溜所」のウイスキーだ。
同蒸溜所が製造した6製品が「インターナショナル スピリッツ チャレンジ(ISC)2024」で、金賞と銀賞をそれぞれ受賞した。
その受賞酒と同蒸溜所を紹介したい。
アイラモルトに魅了されたことから始まった蒸溜所
日本でも有数の牡蠣の産地として知られる厚岸町で、ひがし北海道発の蒸溜所として「厚岸蒸溜所」がウイスキー造りを始めたのは、2016年10月のこと。
今から約20年前、代表取締役の樋田恵一氏がスコットランド・アイラ島で造られるウイスキーのひとつ「アードベッグ 17年」に出会い、ウイスキーの奥深さに魅了されたことがすべての始まりだったという。
泥炭層を通った清冽な仕込み水、熟成に適した冷涼で湿潤な気候、そしてウイスキーと相性の良い地の食材。同蒸溜所は、そのすべてが備わったこの厚岸の地で、スコッチの伝統を踏襲したウイスキー造りに実直に取り組んでいる。
原種は妥協なく、美味しく造り込むこだわり
厚岸蒸溜所のこだわりは、樽に詰める直前の原酒(ニューメイクスピリッツ)を妥協なく、美味しく造り込むこと。
原酒は、バーボン樽、シェリー樽、赤ワイン樽、北海道産ミズナラ樽を中心に詰められ、厚岸湾を望む丘の上で、ゆっくりと静かに熟成を重ねる。ピーティーで潮風のニュアンスをまといながらも、柑橘様の甘さをたたえた、厚岸ならではのウイスキーだ。
世界的酒類品評会で受賞した6つのウイスキー
「インターナショナル スピリッツ チャレンジ」は、毎年イギリスの酒類専門誌『ドリンクス・インターナショナル』が主催し、ブラインド・テイスティングによって審査が行われる世界的な酒類品評会だ。
ここで、金賞および銀賞を受賞した「厚岸蒸溜所」の6製品を見てみよう。
金賞を受賞したのは、「厚岸シングルモルトジャパニーズウイスキー」の「大雪(たいせつ)」「啓蟄(けいちつ)」「白露(はくろ)」と、「厚岸ブレンデッドウイスキー 小満(しょうまん)」、そして「厚岸ヴァッテッドモルトウイスキー カムイウイスキー カムイチカプ」の5本だ。
銀賞を受賞したのは、「厚岸ブレンデッドウイスキー カムイウイスキー レプンカムイ」となる。
シングルモルトウイスキーの「大雪」(アルコール分55%、700ml 19,800円)は、はっさくやレモンなどの柑橘や蜂蜜の香りがし、「白露」(アルコール分55%、700ml 19,800円)は、焚き火やマーマレードの香りが特徴だ。
ブレンデッドウイスキーの「小満」(アルコール分48%、700ml 13,200円)は、トロピカルフルーツやメープル、シャインマスカットの香りが楽しめる。
厚岸町の風土が造るジャパニーズウイスキーに注目してみては。
厚岸蒸溜所公式サイト:http://akkeshi-distillery.com/
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000144662.html
(田原昌)