常識を覆すチーム作りとは!全国制覇を果たした慶應高校野球部の革新的指導法に迫る書籍が発売

新潮社は、昨年夏の甲子園で107年ぶりに全国制覇を果たした慶應義塾高校野球部の指導法を描く、新潮新書『慶應高校野球部――「まかせる力」が人を育てる』を、7月18日(木)に発売する。

加藤弘士さんが、選手・OBなどの関係者に徹底取材を行い、慶應高校野球部の「組織論」「教育論」の核心に迫る渾身のノンフィクションだ。

アマチュア・プロを問わず野球に造詣が深い筆者

『慶應高校野球部――「まかせる力」が人を育てる』の著者・加藤弘士(かとう・ひろし)さんは、慶應義塾大学法学部法律学科を卒業後、1997年に報知新聞社入社。アマチュア野球キャップ、野球デスクなどを経て、現在はスポーツ報知編集委員を務める。

また、YouTube「報知プロ野球チャンネル」のMCも務め、著書に『砂まみれの名将――野村克也の1140日』がある。

同書は加藤さんが、スポーツ報知編集委員として昨年夏の慶應高校野球部の快進撃に密着。そのうえで、選手・OB・ライバル校の監督などの関係者に徹底取材を行い、上梓したノンフィクション作品だ。

伝統と試行錯誤の末に生まれた革新的指導法

107年ぶり全国制覇を成し遂げた慶応高校野球部の「常識を覆す」チーム作りとは?なぜ選手は「自ら考えて」プレーできるのか? 同書では、筆者の徹底取材により、伝統と試行錯誤の末に生まれた同部の「まかせて伸ばす」革新的指導法に迫る。

「高校野球の常識を覆す」指導法とは?

指導者が勝利への最短距離を「教える」従来の指導法に対して、慶應高校の森林監督が重視するのは、選手に「まかせて」「考えさせる」ことだ。

「勝利至上主義」の対極にある「成長至上主義」とは何か?チーム関係者のみならず、甲子園の決勝で対戦した仙台育英・須江航監督へのインタビューも交えて、「まかせて伸ばす」指導法に迫る。

「失敗の機会」を奪ってはいけない

全国制覇の一方で、過去4代のキャプテンが語ったのは軒並み「失敗の歴史」であり、そこから得た「学びの経験」だった。それは慶應高校野球部が「最短距離を提示して成功させる」ことよりも「試行錯誤を経て人間的に成長する」ことを重視しているからに他ならない。

同書を読むと、普段、職場や家庭において「よかれ」と思って手を差し伸べることで、貴重な「失敗」と「成長」の機会を奪っているのではないか?ということが良く理解できる。

「点が取れない弱い代」はなぜ日本一になれたのか?

甲子園で優勝した昨年の代は新チーム発足当初、「どうやって点を取ればいいんだ……」と学生コーチが嘆くほどの「弱い代」だった。そんな彼らがなぜ全国制覇を成し遂げられたのか?

その背景には、107年前に遡る「エンジョイ・ベースボール」の伝統と、個性豊かな選手たちが生んだ「化学反応」があったという。そんな、奇跡ともいえる縁に導かれた感動のドラマを描く。

同書によって明らかにされた、慶應高校野球部の「組織論」「教育論」は、単に教育現場だけに留まらない。そこで語られる示唆に富んだ実体験は、ビジネスの場にも大いに活用できることだろう。

慶應高校野球部――「まかせる力」が人を育てる
著者:加藤弘士
発売日:7月18日(木)
判型:新書判
ページ数:240ページ
定価:902円(税込)
公式サイト:https://www.shinchosha.co.jp/book/611049/

PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001527.000047877.html

(高野晃彰)