日本画の巨匠・髙山辰雄さんの人物像に迫る展覧会が所沢「角川武蔵野ミュージアム」で開催

埼玉・所沢市にある「ところざわサクラタウン」内の「角川武蔵野ミュージアム」4Fエディット アンド アートギャラリーにて、7月20日(土)から9月23日(月)までの期間、日本画家・髙山辰雄さんの展覧会「角川武蔵野ミュージアムコレクション展vol.03 髙山辰雄―存在追憶 限りなき時の中に―」が開催される。

「少女」(1979年)

「少女」(1979年)

髙山辰雄さんの画業の変遷を辿る展覧会が開催

髙山辰雄さんは、2007年に没するまで伝統的な日本画の技法を用いて数々の作品を生み出し続けた日本を代表する画家。

彼は日展を中心に活動し、東山魁夷さん、杉山寧さんとともに「日展三山」と称され、戦後の日本画壇の最高峰として高く評価された。

今回開催される「角川武蔵野ミュージアムコレクション展vol.03 髙山辰雄―存在追憶 限りなき時の中に―」では、髙山さんの代表作「少女」(1979年)や、幅3メートルを超える大作「存在追憶 限りなき時の中に」(1999年)を含む4点の日展出品作を展示する。

「存在追憶 限りなき時の中に」(1999年)

「存在追憶 限りなき時の中に」(1999年)

「存在追憶 限りなき時の中に」には、夢幻の広がりを思わせる風景の中に、家族を思わせる父親らしき男性や母親らしき女性、少年、少女、幼児と犬が描かれている。髙山さんの“人間”への深い思いを感じさせる作品だ。

展示室の中央には、髙山さんのアトリエをイメージした空間を設け、画材や資料を紹介。13年間にわたり毎月描いた『文藝春秋』の表紙絵と、彼の残した言葉を組み合わせて展示し、その人物像に迫る。

「角川武蔵野ミュージアム」でアートを楽しもう

会場となっている「角川武蔵野ミュージアム」についても紹介したい。

角川武蔵野ミュージアムは、図書館、美術館、博物館が融合した文化複合施設。館長の松岡正剛氏が9つの文脈に沿って配架した「ブックストリート」、博物学者の荒俣宏氏が監修する「荒俣ワンダー秘宝館」、そして「本と遊び、本と交わる」をテーマにした「本棚劇場」など、多様な文化体験を楽しめる。

©角川武蔵野ミュージアム

©角川武蔵野ミュージアム

その他にも、「マンガ・ラノベ図書館」や「グランドギャラリー」などがあり、松岡氏が提唱する「想像力とアニマに遊ぶミュージアム」として、多彩な展示やサービスを実施している。

©角川武蔵野ミュージアム

©角川武蔵野ミュージアム

今回は髙山さんの展覧会を通じて、彼の人生とその背景にある思いに触れ、日本画の奥深さを堪能してほしい。

角川武蔵野ミュージアムコレクション展vol.03 髙山辰雄―存在追憶 限りなき時の中に―
会期:7月20日(土)~9月23日(月)
休館日:火曜日 ※8月13日(火)は臨時開館
開館時間:10時~18時(最終入館は17時30分)
会場:角川武蔵野ミュージアム 4F エディット アンド アートギャラリー
所在地:埼玉県所沢市東所沢和田3-31-3 ところざわサクラタウン内
公式サイト:https://kadcul.com/event/191
チケット購入ページ:https://tix.kadcul.com/

PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000027.000123526.html

(IKKI)

※展示替えなどにより、日程によっては一部エリアに入場できない場合がある
※休館日、開館時間は変更となる場合がある
※展示内容が変更、または中止になる場合がある