日本の香り文化を継承する薫香業界の老舗3社がコラボ。日本のお香文化を体験できる「香り博」開催

鳩居堂・松栄堂・日本香堂の3社は、日本の香り文化を楽しむ回遊型イベント「香り博」を、4月12日(金)から5月12日(日)の期間、東京および京都の各3店舗・合計6店舗にて開催する。

初開催のテーマは「Origin of fragrance」。1,400年を超えるという歴史の重みをもつ、お香文化に触れてみよう。

この春、初めて東京・京都で展開する「香り博」

「香り博」は、東京・京都にある香りにまつわる専門店、鳩居堂・松栄堂・日本香堂が一体となって「香り」を盛り上げるイベント。4月18日(木)の「お香の日」を中心に約1ヶ月開催する。

「お香の日」は、お香文化が広まるよう、日本薫物線香工業会が制定した記念日。約1,400年前の4月に、淡路島に香木が漂着したことが『日本書紀』に記されており、また「香」の字を分解すると「一・十・八・日」と読めることから、毎年4月18日が「お香の日」として制定された。

「香り博」では参加店舗が、香道を体験できるワークショップ・限定商品の発売・一般非公開の貴重な歴史資料の展示などを展開する。

ワークショップでは、お土産付きの初心者向け聞香体験、匂い香づくりワークショップ、香り袋作り体験を実施。

初心者向け聞香体験(お土産付き)。京都鳩居堂のみ。2,200円(税込)

初心者向け聞香体験(お土産付き)。京都鳩居堂のみ。2,200円(税込)

匂い香づくりワークショップ。1,980円(税込)

匂い香づくりワークショップ。1,980円(税込)

香り袋作り体験。2,500円(税込)

香り袋作り体験。2,500円(税込)

限定商品の発売では、独自の歴史や技術などをもつ各社が、貴重なアーカイブから「香り博」のために限定復刻したアイテムを4月12日(金)より発売する。

鳩居堂。昭和初期より製造販売している伝統の香り「線香 白鳩(しろはと)」

鳩居堂。昭和初期より製造販売している伝統の香り「線香 白鳩(しろはと)」

松栄堂。独自開発した白いお線香「白楽(はくらく)」。2,200円(税込)

松栄堂。独自開発した白いお線香「白楽(はくらく)」。2,200円(税込)

日本香堂。香水香「花の花」。花の花セレクションVol.1 3,850円(税込)、花の花セレクションVol.2 6,050円(税込)

日本香堂。香水香「花の花」。花の花セレクションVol.1 3,850円(税込)、花の花セレクションVol.2 6,050円(税込)

また、香りの老舗めぐりが楽しくなるスタンプラリーを企画し、参加者限定のプレゼントも用意する。

そんな「香り博」の初年度テーマは「Origin of fragrance」、すなわち「香りの原点」だ。

日本の香りのルーツを紐解く、一般非公開の歴史ある香り文化財の展示、100年以上前の調合によるお香や復刻香など、限定アイテムが登場する。

鳩居堂「藤原行成筆仮名消息」(国宝)を忠実に複製したもの

鳩居堂「藤原行成筆仮名消息」(国宝)を忠実に複製したもの

日本の香りの原点を知り、体験できる老舗ならではのイベントテーマで、お香初心者から香道の経験者まで楽しめる内容となる。

世界で注目を集める「日本のお香」

日本の香り文化は飛鳥時代に仏教の伝来とともに始まったとされている。その後、平安貴族が香りを楽しむために薫物を調合し、武家社会では禅思想と結びついて香道が確立した。

そんな日本のお香=インセンスは、ウェルビーイングの一環として世界中で注目されている。特に欧米では、浄化・瞑想・ルームフレグランス利用といったライフスタイルが広まり、コロナ禍を経てデジタルデトックスの一環として活用されるなど、スピリチュアルな視点でも注目を集めている。

また、香りの国・フランスでは、日本の「聞香」や「香道」が独自の香り文化として広まり、パリでのイベントも盛況だという。

散歩をしたくなる麗らかな春に、街中で楽しめる「香り」を通じて心を研ぎ澄ます時間を体験して欲しいという思いと、日本が誇るお香文化を未来に継承することを目的に開催するという「香り博」。この機会に、お香の奥深い世界に触れてみてはいかがだろう。

香り博(かおりはく)
開催期間:4月12日(金)~5月12日(日)※時間は各店舗営業時間に準ずる
参加店舗:東京/東京鳩居堂銀座本店、松栄堂銀座店、香十銀座本店、京都/京都鳩居堂、松栄堂京都本店・薫習館。香十二寧坂店
公式サイト:https://kaorihaku.com

PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000139412.html

(高野晃彰)