世界最大級の高級時計マーケットプレイス「Chrono24（クロノ24）」が、2023年のブランド・モデル・ケース素材・ダイアルカラーに関する年間総合ランキングを発表した。

昨年は世界でどのブランドやコレクションが注目を集めたのか、さっそく調査結果を紹介していこう。

「Chrono24」が年間総合ランキングを発表

120カ国以上からおよそ53万点もの出品がなされ、新品からアンティークまで網羅した時計をラインアップする「Chrono24」。今回の調査では、月間900万人を超える同サイトユーザーのデータから、実際の取引量に基づいて集計を行った。

世界時計ブランドランキング

「世界時計ブランドランキング」では、上位3ブランドについては2021年から変化はなかったものの、今年もRolexがシェア*を下げる結果となった。また、2021年には10位圏外、2022年には5位となっていたSwatchだが、2022年3月のOmegaとのコラボモデル・MoonSwatch（ムーンスウォッチ）発売を受け、今年はさらに順位を上げた4位という結果に。

国別時計ブランドランキング

国別に見ていくと、多くの国で1位、2位にRolex、Omegaがランクイン。一方、全体的にSeikoの人気が高まっており、ドイツ・イギリス・香港・日本においてシェアを伸ばし、フランスではシェア13.06%と、Rolexの13.5%に追いつく勢いで2位にランクインした。また、Swatchについては、日本と香港では2022年に比べシェアを落としたものの、アメリカ・ドイツ・イギリス・フランスでは2022年以上に上昇し、引き続き注目を集めていることが分かる。

世界モデルランキング

「世界モデルランキング」では、例年上位にランクインするOmega Seamaster（シーマスター）とRolex Datejust（デイトジャスト）に続き、SwatchのMoonSwatchが3位に。

国別モデルランキング

国別の時計モデルランキングでは、SeamasterやDatejustなどの人気モデルが多くの国で上位を占めながらも、各国における違いも見られる結果に。フランスでは、MoonSwatchが1位にランクインしたほか、Seikoのモデルが5位から8位までを独占した。また、Patek Philippe（パテックフィリップ）のモデルがランクインするのは日本のみという結果になった。

日本国内モデルランキング

一方、日本ではDatejustがシェアを上げ、トップにランクインする結果に。また、グローバルのランキングにはランクインしなかったPatek Philippe Calatrava（カラトラバ）などのモデルが日本では例年ランクインしている。

ケース素材・ダイヤル色ランキング

ケース素材についてはスチールケースが例年70%以上を占め、圧倒的な人気だ。セラミックの注目も高まる傾向にある。

そしてダイヤル色は、黒が不動の人気で1位。青や緑もじわじわとシェアを高める結果になった。

同調査をもとに、今後のトレンドも予想していこう。

Chrono24公式サイト：https://www.chrono24.jp

PR TIMES：https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000061.000055849.html

（hachi）

*シェア：Chrono24の全体の取引量における割合