けん玉から生まれたインテリアオブジェブランド「IWATA」がパリのデザイン見本市へ。日本の木材加工の美学

身近な玩具でありながら、職人の繊細な木工技術に支えられた工芸品としての側面も持つ「けん玉」。

けん玉の価値を捉え直し、木の美しさを広く伝えるインテリアアイテムとしてグローバル展開するユニークなブランドがある。

広島でけん玉製造を行うイワタ木工によるインテリアオブジェブランド「IWATA」が、パリで開かれる世界最高峰のインテリア&デザイン見本市「MAISON&OBJET(メゾン・エ・オブジェ)PARIS 2024」に出展する。

けん玉をインテリアに昇華させたIWATA

今では競技としての一面も持ち、大会や認定会が行われるなど老若男女が技術を磨くけん玉。必要とされるのは、寸分の狂いもなく精密に加工されたプロダクトだ。

「ものづくりを通して真の感動につなげる」というミッションを掲げるイワタ木工は、国内外で高い人気を誇るけん玉ブランドMUGEN MUSOUを展開する。

その中で強まった、けん玉の「木としての価値」と「造形美」をより多くの人に伝えたいという想いから、2017年にインテリアオブジェのブランドIWATAを立ち上げる。

独自のコンセプト「playable objet d’art(遊べるオブジェ)」を掲げ、メゾン・エ・オブジェで発表された「けん玉オブジェGRAIN」は、空間に置くだけで楽しめるオブジェクトとしてけん玉を再定義した。

現在はフラワーベースやインテリアボードなどをコレクションに加え、ヨーロッパ、北米、アジアとグローバルに商品展開している。

このたび新作のウォールオブジェVASTOと金継ぎのオブジェLINEAをコレクションに追加。1月18日(木)からスタートするメゾン・エ・オブジェのうち、主催者が選定したブランドのみが出展でき、世界のトップブランドが集まる「SIGNATURE」エリアに出展する。

新作オブジェ「VASTO」と「LINEA」

新作「ウォールオブジェVASTO」は、風と砂が創りだす砂紋の無作為な美しさからインスピレーションを得た製品。

VASTOは「広大」という意味で、無限に広がっていく砂漠の砂紋を想起できるよう名づけられた。デザインはUNO、DUE、TREと3種類あり、多様なアレンジを楽しめる。

「金継ぎのオブジェLINEA」はIWATAブランドの定番LINEAに金継ぎを施したリミテッドエディションだ。LINEAの有機的なラインやウォールナットの個性的な板目と調和した、程よい金継ぎの美しさが目を引く。

日本の美がまたひとつ世界に認められることを予感させる嬉しいニュース。同ブランドのサイトでは芸術品のような既存プロダクトの数々を閲覧できるので、そちらも必見だ。

IWATA @ MAISON&OBJET PARIS 2024
会期:1月18日(木)~1月22日(月)
会場:Paris Nord Villepinte Exhibition Centre
ブース情報:HALL 7 – STAND C69 SIGNATURE
所在地:ZAC Paris Nord 2, 93420 Villepinte, France
IWATA公式サイト:https://iwata.fun

PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000135125.html

(SAYA)