1989年に日本初の大型複合文化施設として誕生した「Bunkamura」。
ここはコンサートホール・劇場・美術館・映画館などの施設を擁しており、文化の発信基地として常に注目され続けてきた。年間300万人もの人々が訪れる渋谷の人気スポットだったが、2027年度*まで、オーチャードホールを除く館内施設の休館が決定。
そこで今年は舞台を変え、都内の各所で文化・芸術活動を行う。注目のコンテンツについて紹介したい。
「Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下」で名作を上映
「Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下」ではこの春、世界の映画祭で評価を得たヒューマンドラマや、傑作の4K修復版、注目のバレエ公演などの上映を行う。ニッチな作品が集うだけに、映画好きは必見だ。
「東京芸術劇場 プレイハウス」で『シンデレラの家』上演
4月27日(土)から29日(月・祝)までの期間は、「東京芸術劇場 プレイハウス」で『シンデレラの家』を上演。日本で暮らすヤングケアラーを主人公に、新たなシンデレラ像を描く。
原案は最果タヒさんの書き下ろし詩集。振付・演出は若き振付家のジュゼッペ・スポッタさん、演奏は音楽家の和田永さん、衣裳は気鋭のデザイナーである進美影さん、そしてメインビジュアルは人気イラストレーターのヒグチユウコさんが担当する。最前線で活躍するクリエイターたちの手腕にも注目したい。
「THEATER MILANO-Za」で歌舞伎を上演
5月3日(金・祝)から26日(日)までは、「THEATER MILANO-Za(シアターミラノ座)」で中村勘九郎さん、中村七之助さんによる『歌舞伎町大歌舞伎』が上演される。この公演では、落語の「貧乏神」を元にした新作歌舞伎『福叶神恋噺(ふくかなうかみのこいばな)』も披露するそう。
「二子玉川ライズ スタジオ&ホール」で展覧会を開催
7月20日(土)から9月1日(日)までは、「二子玉川ライズ スタジオ&ホール」でアーティスト・鈴木康広さんの展覧会「ただ今、発見しています。」を開催する。同展には、鈴木さん特有の視点と発想から生まれた作品が集結。また、さまざまなワークショップも実施予定だ。
「東京日仏学院」でフランス文学を学ぶ
1月28日(日)は、「東京日仏学院」で野村昌代さんがフランスの文学賞や受賞作について語る。野村さんは「東京日仏学院」の講師であり、「Bunkamuraドゥマゴ文学賞」のサイトで「フランス文学の愉しみ」を連載するフランス文学のスペシャリスト。教養を磨きたい人は足を運んでほしい。
「Bunkamura」では昨年、「Bunkamuraオープンヴィレッジ」と称したプロジェクトを始動。休館中の今もなお、さまざまな場所であらゆる人々に向けて文化・芸術の楽しみ方を発信している。アート好きは特に、今後も彼らの活動から目が離せない。
「Bunkamura」公式サイト:https://www.bunkamura.co.jp
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000122.000031037.html
(IKKI)
* 時期未定