伝説のメロドラマを生んだ稀代の劇作家・菊田一夫氏!その原作映画を神保町シアターにて一挙上映

神保町シアターでは「君の名は」公開から70年を機に、伝説のメロドラマを生んだ稀代の劇作家・菊田一夫氏の原作映画を一挙上映する。

上映期間は10月7日(土)~10月27日(金)。上映作品は「君の名は」を始め「スラバヤ殿下」「静かなる決闘」など全12作だ。

稀代のヒットメーカー菊田一夫氏原作映画を一挙上映

本の街・神田神保町の名画座「神保町シアター」は、監督・出演者・テーマなど様々な角度から作品にスポットを当て、古き良き昭和の日本映画をフィルムで上映する映画館として知られる。

同館では、10月7日(土)から、映画「君の名は」の公開70周年を記念し、菊田一夫氏の原作による映画作品の特集上映を開始した。

日本の権威ある演劇賞にその名を冠する昭和の大劇作家・菊田一夫氏。今年公開70周年を迎える映画「君の名は」は、菊田氏が書いたラジオドラマが原作。

同作品は「銭湯の女湯から人が消える」といった都市伝説まで飛び出すほどの大ブームを巻き起こし、続いて制作された映画も大ヒットした。ヒロインがショールを頭から被り、端を首に巻くスタイルから「真知子巻」が全国的に大流行した。

浅草の芝居小屋の座付き作家から始まり、やがてラジオ・映画・テレビ・演劇と幅広い芸能の世界で才能を開花させ、東宝演劇界のトップにまで上り詰めた稀代のヒットメーカー・菊田氏。その活躍を同氏が原作を書いた映画を通して紐解く。

上映作品は全12作。全ての作品が、菊田一夫氏の原作となるものだ。以下に主な作品を紹介しよう。

「君の名は」第一部、第二部、第三部は、1953年の作品で、第三部のみ1954年。 監督は大庭秀雄氏。出演は佐田啓二氏・岸恵子氏・淡島千景氏。但し、三部作続けての上映ではない。

「スラバヤ殿下」は、1955年の作品で、監督は佐藤武氏。出演は森繁久彌氏・島秋子氏・馬淵晴子氏。

「鐘の鳴る丘」第一篇隆太の巻は、1948年の作品で、監督は佐々木啓祐氏。出演は佐田啓二氏・野坂頼明氏・高杉妙子氏。

「わたしの凡てを」は、1954年の作品で、監督は市川崑氏。出演は池部良氏・有馬稲子氏・伊東絹子氏。

「静かなる決闘」は、1949年の作品で、監督は黒澤明氏。出演は三船敏郎氏・三條美紀氏・志村喬氏だ。

菊田氏の原作をスクリーンに反映させる監督は、市川崑氏・黒澤明氏を始めとする巨匠ばかり。そして、演者もまた佐田啓二氏・岸恵子氏・淡島千景氏・森繁久彌氏・三船敏郎氏ら昭和を代表する名優が揃う。大劇作家と映画人たちが創り出す世界観をスクリーンで確かめたい。

「君の名は」公開70周年記念「君の名は」と菊田一夫
上映館:神保町シアター
所在地:東京都千代田区神田神保町1-23
上映期間:10月7日(土)~ 10月27日(金)
入場料金:1,300円(税込)
公式サイト:http://jinbocho-theater.jp/

PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002308.000013640.html

(高野晃彰)