恐竜の被り物でも知られる画家、下田昌克氏の展覧会“下田昌克展「花」”を渋谷のGrand Galleryにて開催

ミシンで作る恐竜の被り物でも知られる画家の下田昌克(しもだまさかつ)氏。

下田氏による、花をテーマにした展覧会“下田昌克展「花」”を8月26日(土)~9月3日(日)の期間、渋谷・富ヶ谷のGrand Gallery(グランドギャラリー)/The Beach Gallery(ザビーチギャラリー)にて、開催する。

ストリートモードな恐竜の被り物とは違う、柔らかでどこか懐かしさを感じる下田氏の描く花の世界を楽しんで欲しい。

柔らかい、温かみのある世界を“花”を通して表現

近年の同氏の代表的な作品には、まだ記憶に新しい、亡きヴァージル・アブローさんによるファッションブランド「Off-White(オフホワイト)」の2021FWのランウェイショーでモデルが身に着け話題となった、ハンドメイドの恐竜のヘッドピースなどがある。しかし、今回はそのようなストリート・カルチャーとはまた違う、彼が持つ、柔らかい温かみのある世界を“花”を通して表現する。

母の闘病中に「毎日花を描く」ことから始まった

きっかけは下田氏が、コロナ禍において闘病中の母のために毎日花を描き始めたことからだった。

下田氏は以下のようにコメントしている。

「花の絵を描き始めたのは、文字が読めなくなった母に手紙のかわりに花の絵を送るためだった。花が好きな母が、何の花の絵かわかるように、できるだけそのままを描こうと心がけた。

母がいなくなってからも、時々花を買ってきて、花を飾って花の絵を描く習慣が残った」

描き下ろし作品が100点近く並ぶ

同展では、クレヨン、色鉛筆を用いて描かれた描き下ろし作品が100点近く並び、まるで会場が花市場のように。また、展示品は全て販売する。

兵庫県生まれの絵描き

下田昌克氏は1967年、兵庫県生まれの絵描き。1994年から2年間、旅先で出会った人々のポートレイトを色鉛筆で描き始める。

2011年よりプライベートワークでハンドメイドの恐竜の被り物をつくり始める。2018年のメンズコレクションのショーにて「コム デ ギャルソン・オム・プリュス」にそのヘッドピースが採用され、パリコレに恐竜が登場した。

また、パリにて開催された「Off-White」の2021FWのランウェイショーでは、下田氏によるヘッドピースをまとったモデルたちが滑走。

近著に「恐竜人間」(パルコ出版)、「恐竜がいた」(スイッチ・パブリッシング)、絵本「死んだかいぞく」(ポプラ社)、詩人・谷川俊太郎氏との共著「ハダカだから」(スイッチ・パブリッシング)などがある。

同展へ足を運び、花を買う代わりに、下田氏の作品を手に入れてみてはどうだろう。

下田昌克展「花」
開催日時:8月26日(土)~9月3日(日)13:00~18:00 ※8月30日(水)定休
開催場所:Grand Gallery
所在地:東京都渋谷区富ヶ谷1-5-3 岸ビル1F
下田昌克氏公式サイト:http://shimodamasakatsu.com/

PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000017.000013053.html

(角谷良平)