火山活動が生み出す特有のテロワールで、世界のワイン通を魅了。
稀少性の高いオールドヴィンテージワインをはじめ、150を超える世界各地の優良ワイナリーの正規代理店を務めるフィラディス社。同社がイタリア・シチリア州のエトナに拠点を置く生産者、Terre Nere(テッレ・ネーレ)の正規代理店に就任し、ワインの日本販売をスタートした。
「バローロ・ボーイズ」の生みの親、グラツィア氏の挑戦
「テッレ・ネーレ」の前に、まずは同ワイナリーの設立者であるマルク・デ・グラツィア氏のことから紹介したい。
ワイン通であれば、一度は「バローロ・ボーイズ」という言葉を聞いたことはないだろうか。
「バローロ・ボーイズ」とは、1980年代に登場したモダンなワインをつくる若手生産者たちのこと。当時、イタリア・ピエモンテ州のバローロは、ワイン市場からは置き去りにされた場所だった。しかしそんなバローロにも生産者の世代交代があり、じわじわとモダン化が広がっていく。
フィレンツェ出身のワイン商であったマルク・デ・グラツィア氏はこれに目を付け、若手生産者たちを束ね「バローロ・ボーイズ」と名付けて売り出した。これが世界的な成功を収め、グラツィア氏自身の名前と「バローロ・ボーイズ」という言葉が広く知られるように。
その後、エトナに目を向けた彼は、特有のテロワールに魅了され、2002年に「テッレ・ネーレ」を設立した。
特有のエトナのテロワールに魅せられる
50万年にわたる火山活動によって形成されたエトナのテロワールは、その複雑性と独自性が特徴だ。噴火の影響が地域ごとに異なるため、少し距離が離れただけでも土壌構成が大きく変わる。
畑の標高は400~1000mと幅広く、独特な土壌と標高差の掛け合わせから生まれるワインは、総じてエレガントで香り高い。さらには区画によって異なった顔を見せるという、ブルゴーニュワインのような側面も持っている。
また、フィロキセラの害を逃れた古樹が多く残っていること、そして昼夜の寒暖差が大きいことも、グラツィア氏はの目には魅力的に映った。
彼のワイナリー名である「テッレ・ネーレ」は「黒い大地」を意味し、エトナの独特な黒い土壌に由来している。
エトナのテロワールが感じられる「テッレ・ネーレ」のワイン
フィラディス社が取り扱うテッレ・ネーレのワインには、さまざまな魅力が詰まっている。一部をピックアップして紹介したい。
「2022 Etna Bianco」は柑橘の香りとフラワリーなトーンが特徴で、軽やかな口当たりが楽しめる白ワイン。
「Etna Rosato」には2021年ヴィンテージと2022年ヴィンテージがある。
2022年ヴィンテージは、白のボディと赤の味わいをを併せ持ったスタイルが特徴のロゼで、その繊細なバランスには素晴らしいものがある。
2021年ヴィンテージは北側のランダッツォとカスティリオーネ・ディ・シチリアの標高600~900mの畑から、若木~樹齢50年程度のブドウを幅広くブレンドしてつくられている。まさにワイナリーの名刺代わりとなる1本だ。
他にない魅力を持つエトナのテロワールを、ワインを通じて感じてみては。
フィラデス社公式サイト:http://firadis.co.jp/
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000051.000013119.html
(IKKI)
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