ユーモラスな動物たちにフォーカス!『浮世絵でみる! 動物図鑑』で北斎・広重・国芳らの画業に親しむ

日本独自のアートカルチャーであり、西洋の画家にも多大な影響を与えたとされる浮世絵。美人画や風景画などさまざまなジャンルが花開いたが、画面の端から当時の生活文化や風習が伝わってくるのがおもしろい。

パイ インターナショナル社では、書籍『浮世絵でみる! 動物図鑑』を8月19日(土)に刊行する。その名のとおり「動物」にスポットをあて、北斎・広重・国芳・芳年らが描く浮世絵が大集合する。

160点以上の動物が大集合『浮世絵でみる! 動物図鑑』

既刊『浮世絵でみる! お化け図鑑』や『浮世絵でみる! 英雄豪傑図鑑』に続いて登場する『浮世絵でみる! 動物図鑑』。

浮世絵には、人間とかかわりをもつ動物たちが多く登場するという。歌川国芳が好んで猫を描いたことは有名だが、ほかにも愛らしいペットから伝説上の珍獣までさまざまな動物が描かれた。

猫、犬、兎などの身近な動物をはじめ、虎、象、ラクダ、孔雀、オウムといった当時の日本では珍しい舶来の動物、そして空想上の動物までが浮世絵に登場する。中でも猫、犬、金魚は江戸の三大ペットだったという。

一方の河童、鵺、蝦蟇などは、当時の人々には実在が信じられていた珍獣と呼べるだろう。

本書には歌麿・広重・北斎・国貞・国芳・芳年らの描く、可愛らしく滑稽で、ときに怪しい動物たちの浮世絵を160点以上掲載する。

著者は抽象画家として活躍しながら、浮世絵コレクターでもある中右瑛(なかう えい)氏。

行動美術協会会員、国際浮世絵学会常任理事でもあり、著書に『魑魅魍魎の世界―江戸の劇画・妖怪浮世絵』(里文出版刊)、『アートになった猫たち』(青月社刊)などがある。既刊の「浮世絵でみる!」シリーズでもお馴染みだ。

B5判224ページで、価格は2,400円(税別)。図画を眺めるだけでも十分に楽しく、また日本語・英語を併記するため読み手を選ばない。動物が主題の絵だけではなく、脇役としてちらりと描かれた動物たちの姿にも風情や愛嬌があり、思わず笑みがこぼれるだろう。

アートブックとして楽しむほか、日本文化に興味のある外国の方へのギフトにも喜ばれるかもしれない。

『浮世絵でみる! 動物図鑑』
発売日:8月19日(土)
仕様:B5判(182×228mm)/ソフトカバー/224ページ(Full Color)
定価:本体2,400円+税
ISBN:978-4-7562-5771-0 C0071
書籍詳細ページ:https://pie.co.jp/book/i/5771/

PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000926.000012505.html

(SAYA)

※写真はイメージ