離島ホテルでは2例目の快挙!隠岐ユネスコ世界ジオパークの泊まれる拠点「Entô」が第64回BCS賞を受賞

隠岐ユネスコ世界ジオパークの泊まれる拠点「Entô(エントウ)」が、第64回BCS賞を受賞した。

今回の受賞は、同賞の創設以来1,000施設を超える受賞施設中、離島のホテルでは直島のベネッセハウスに次ぐ2例目であり、ホテル全体としては49例目となった。

国内の優秀な建築作品に贈られるBCS賞

BCS賞は、1960年に「建築物が社会的価値のあるものとして作られ、長く使われ続けるには、都市形成や地域環境づくりに理解を示す建築主、設計者の豊かな創造力、高い技術の施工者の3者の総合力が必要」との思想により創設された。

以後、日本の良好な建築資産の創出を図り、文化の進展と地球環境保全に寄与することを目的に毎年、国内の優秀な建築作品の表彰を行っている。今回、その名誉ある賞を「Entô」が受賞した。

建築主・設計者・施工者の三位一体でBCS賞を受賞

「Entô」は、ユネスコジオパーク認定の風光明媚な島の港に建つ美しいホテル。「ないものはない」という島の未来を示唆するホテルだ。

素朴で根源的な建築で、特別な機械や装置に頼らず「自らを島の風土にフィットさせる」。このミニマムに徹した空間は、直交積層板のシンプルな構成と合わせ、心地よさを演出する。

そして、建築主である海士町、設計者であるマウントフジアーキテクツスタジオ一級建築士事務所、施工者である前田建設工業・鴻池組の三位一体での取り組みで実現したことが、今回の受賞理由の一つとなったと、主催者側はコメントする。

BCS賞の審査基準である建築主・設計者・施工者の3者による理解と協力を重視する視点と合致したのだ。

島根半島から北へ約80km。船に揺られて3〜4時間という遠き島・隠岐。そこで、まる裸の地球や島の営みと変容に触れる中で、次なる問いと出会う豊かな旅の拠点として、都市型ラグジュアリーリゾートとは一線を画した存在感を放つ「Entô」。

「ないものはない」という新しい贅沢を提案しつつ、これからも「旅をきっかけに豊かさを巡らせる」ことをミッションとして、同ホテルは訪れる人々に新たな豊かさを提案・創造すべく努めていくという。

そんな「Entô」を訪れてその価値観を享受しつつ、想いを具現化した建築物に滞在してみてはいかがだろう。

Entô(エントウ)
所在地:島根県隠岐郡海士町福井1375-1
公式サイト:https://ento-oki.jp/
公式Instagram:https://www.instagram.com/ento_oki/
第64回BCS賞受賞作品一覧:https://www.nikkenren.com/kenchiku/bcs/

PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000010.000071239.html

(高野晃彰)