元内閣総理大臣、細川護熙氏の展覧会「京洛の四季」開催。建仁寺塔頭正伝永源院の四季山水図全24面を公開

元内閣総理大臣であり、現在は陶芸家・茶人として活躍する細川護熙(ほそかわもりひろ)氏。

銀座のポーラ ミュージアム アネックスにて、同氏の展覧会、“細川護熙展「京洛(けいらく)の四季」”が9月15日(金)~10月15日(日)の期間に開催される。

この機会に、静謐な美しさを持つ細川氏の作品を観に同展へ足を運んでみては。

建仁寺塔頭正伝永源院所蔵 四季山水図「知音」 2013年 H185×W960㎝ 墨、顔彩、和紙、縁木神代欅

建仁寺塔頭正伝永源院所蔵 四季山水図「知音」 2013年 H185×W960㎝ 墨、顔彩、和紙、縁木神代欅

政界を引退した後、作陶や書画、油絵などの創作活動を開始

細川護熙氏は、60歳を機に政界を引退した後、作陶や書画、油絵などの創作活動を開始した。近年は奈良・薬師寺慈恩殿「東と西の融合」障壁画や京都・龍安寺「雲龍図」襖絵など、大型障壁画の制作に数多く携わっている。

建仁寺塔頭正伝永源院の四季山水図全24面を公開

同展では、2014年に京都・建仁寺塔頭正伝永源院へ奉納された「四季山水図襖絵」を展示する。「知音(ちいん)」「渓聲(けいせい)」「秋氣(しゅうき)」「聴雪(ちょうせつ)」から成る全24面の襖絵は、京の四季折々の遠景が主に墨をもって、ときに淡い色合いを添えて描かれている。

およそ10年ぶりに「四季山水図襖絵」を公開

「四季山水図襖絵」は、同氏が襖絵を始めた初期の作品で、外部での公開はおよそ10年ぶりとなる。本来は別々の間に据えられているが、同展では24面すべてを見渡して鑑賞できるというところが大きな見どころのひとつだ。

あわせて蓮や花と虫をモチーフに、ここ数年制作を続けている漆絵作品も紹介する。

建仁寺塔頭正伝永源院所蔵 四季山水図「秋氣」 2013年 墨、顔彩、和紙、縁木神代欅

建仁寺塔頭正伝永源院所蔵 四季山水図「秋氣」 2013年 墨、顔彩、和紙、縁木神代欅

「エビネとムカデ」2022年、330×330㎜ カンヴァスボード、漆、金、錫

「エビネとムカデ」2022年、330×330㎜ カンヴァスボード、漆、金、錫

建仁寺塔頭正伝永源院の四季山水図全24面を見渡して鑑賞できる同展にて、心静まる穏やかな時間を過ごしてみたい。

細川護熙展「京洛の四季」
会期:9月15日(金)~10月15日(日)※会期中無休
開館時間:11:00~19:00(入場は18:30まで)
入場料:無料
会場:ポーラ ミュージアム アネックス
所在地:東京都中央区銀座1-7-7 ポーラ銀座ビル3階
ポーラ ミュージアム アネックス公式サイト:https://www.po-holdings.co.jp/m-annex/

PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000036.000069355.html

(角谷良平)