「secca(せっか)」は、伝統技法から最先端のテクノロジーまで、既存の枠を超えたあらゆる素材や技法を掛け合わせた実験的な作品を生み出すクリエイティブ集団だ。これまで一夜限りのディナーのための器、杉皮と樹脂を合わせた新素材の食器、カーボンで創る楽器などを制作してきた。
「secca」は今年、設立10周年を迎える。これを記念した「secca 10th Anniversary Exhibition『巧藝-KOGEI-』展」を7月30日(日)~8月6日(日)の期間、東京・虎ノ門にて開催する。
クリエイティブ集団「secca」が手がけてきた作品群
台北の二つ星レストラン「RAW Taipei」など数々の星付きレストランを出店するシェフ、アンドレ・チャン氏に、「攻殻機動隊」や大河ドラマ「花燃ゆ」の音楽などを手がける川井憲次氏など、世界的なクリエイターやアーティストとコラボレーションし、唯一無二のプロダクトと体験を生み出してきた「secca」。
「工芸」が多様に進化する一方で、「工芸」という言葉が何を指すものなのか不明瞭になってきている現代。
「secca」はその問いに対し、現代の思想と先端技術を含めた巧みな技能によってつくられた藝術に値する現代の上手物を「巧藝-KOGEI-」という言葉で再定義。それによってこれまでの10年を振り返り、次の10年を見据える展覧会を開催するという。
4つのゾーンで歴史を辿る
会場内はテーマごとに大きく4つのゾーンに分かれており、各ゾーンで「secca」がこれまで手がけてきた作品と共にその歴史を辿ることができる。
数々の料理人と共に生み出された器を展示するLandscape Wareゾーン。
オリジナルで制作した楽器の数々を展示するSingularゾーン。
今の時代だからこそ提案できる、時代を切り拓くようなものづくりに挑戦し続けた作品の数々を展示するShingiゾーン。
そして、今までコラボレーションした数々の企業との作品を展示するsecca designゾーンを展開する。
テーブルウェア with Andre Chiang
2022年3月に開催した、アンドレ・チャン氏と「secca」のコラボレーションイベント。このディナーのためだけに、料理に合わせて作られたテーブルウェアをLandscape Wareゾーンにて展示。風物詩の雪吊りを模した作品や金沢の雨をイメージした作品などは必見。
森を守る「杉皮の皿」、海と生きる「海水の皿」
「secca」と石川樹脂工業社が共同開発する、新樹脂素材を使った全く新しい器「ARAS」をsecca designゾーンにて展示。廃棄されてしまう「杉皮」や、環境破壊につながる濃縮水から採取した「ミネラル」を使ったSustainable Collectionだ。
素材や形状から考え直した新しい音を奏でる楽器
“ギターでもベースでもウクレレでも三味線でもない、国の匂いのしない弦楽器が作りたい。”という川井憲次氏の一声からはじまった、この世に存在しない音を奏でる楽器作り。川井氏と何度も音質の評価を積み重ね生み出された、この世に1つだけの楽器をSingularゾーンにて展示。
さまざまジャンルのアート作品が交差する空間で、感性を刺激しよう。
secca 10th Anniversary Exhibition「巧藝-KOGEI-」展
会期:7月30日(日)〜8月6日(日)
会場:江戸見坂森ビル
所在地:東京都港区虎ノ門4丁目1番40号 B1F
営業時間:土日10:00〜18:00、平日13:00〜20:00
入場料:無料
公式サイト:https://secca.co.jp/
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000061445.html
(hachi)