一度姿を消したブドウ品種「カルメネール」を使用したチリワインが日本上陸。Makuakeで予約受付中

少量生産の海外ブティックワインを扱うインポートブランド「GrapeFox(グレープフォックス)」が、一度は世界から消滅したと思われていたブドウ品種「カルメネール」のワインを日本に輸入。応援購入サービス「Makuake(マクアケ)」にて、先行・限定販売プロジェクトを開始した。

カルメネールとはどのような品種なのか。そしてカルメネールワインの造り手とは? 本記事では、これらの詳細について紹介したい。

一度は絶滅?フランス原産のブドウ品種「カルメネール」

「カルメネール」は、フランス・ボルドー左岸メドック地区原産の黒ブドウだ。

名前の由来は、フランス語で“真紅”を意味する「カルミン」から。これは、収穫時に葉が燃えるような色に染まるためだが、ブドウの実自体は深い紫色をしている。

一般的に、カルメネールのみのワインは酸度が低く、雑味が多い。さらには、栽培や醸造も難しい。適さない気候で栽培したり、完熟前に収穫したりすると、ワインに草のような苦い香りが混じるのだ。

これらの理由から、カルメネールはフランスではほとんど注目を浴びず、人気もない品種だった。

フィロキセラを免れ、チリで華咲いた「カルメネール」

19世紀後半、ヨーロッパのワイン界に暗雲をもたらしたアブラムシ「フィロキセラ」によって、カルメネールはほぼ絶滅状態となった。

それから長いときを経て、カルメネールが再発見されたのは1993年のこと。フィロキセラ流行前に他品種と間違えて挿し木でチリへ輸出され、現地に根付いていたことが明らかになったのだ。

チリの温暖な気候は、カルメネールの生育には理想的だった。再発見されたカルメネールはチリで一大センセーションを巻き起こし、瞬く間にチリを代表する品種へと成長していった。

「スターリーナイト」がカルメネールの魅力を引き出す

チリのマイポ・バレーとカサブランカ・バレーの間に、「マリア・ピント」という田舎町がある。

ここで小さなワイナリー「スターリーナイト」を構えるアニタさんは、純粋なインスピレーションと粘り強い観察、そして絶え間ない実験と学習によって、ワイナリー名通り、“夜空”のように美しいワインを造り出す造り手だ。

今回Makuakeに登場した、「スターリーナイト」が造るカルメネールやヴィオニエのワインを紹介したい。

生産数1,500本の「スターリーナイト カルメネール 2020」

「カルメネール 2020」は、チリ北部アタカマ地域のブドウから造られたワイン。原料となるカルメネールは、アニタさん自身が丁寧に手摘みで収穫し、自然発酵で醸造している。

色は濃厚な赤色。黒色のフレッシュな果実と、繊細な花のアロマが印象的だ。タンニンはまろやかで、余韻も長い。肉料理やパスタと相性抜群の1本だ。

生産数2,000本の「スターリーナイト ヴィオニエ 2021」

「ヴィオニエ 2021」は、リマリ・ヴァレーで育ったヴィオニエを6か月間樽熟成し、自生発酵で醸造したワインだ。

色調は明るい黄色。新鮮な柑橘類のアロマに、トロピカルフルーツや花の香りが漂う。ライム、青りんご、ネクタリン、そして最後にほんの少し塩味が感じられるのが特徴で、魚介類やキノコのリゾット、脂肪分の少ない料理と相性がよい。

なお、今回のプロジェクトでは、「カルメネール 2020」か「ヴィオニエ 2021」のいずれか1本と、すでに日本で展開中の「スターリーナイト シラー 2015」のセットにした商品が販売される。

「スターリーナイト」が引き出すブドウの魅力を、自身の舌と鼻で直接、感じてみては。

Makuakeプロジェクトページ:https://www.makuake.com/project/grapefox_4/

PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000100858.html

(IKKI)