南青山で開催|センティングデザイナー、モーリス・ヨーステン氏の個展で見られる“彫刻と香りの融合”とは

流れるように優美な作品から香る、心地よいアロマを堪能したい。

アロマによる空間デザインや、香りによるブランディングなどを手がけるアットアロマ社。同社で香りのデザインを担当するモーリス・ヨーステン氏による、“彫刻”と“香り”を組み合わせた個展「トランシエンス ーうつろうものー」が、7月8日(土)まで東京・南青山のアートスペース「void+」にて開催されている。

多彩な才能を持つモーリス・ヨーステン氏の個展が開催

モーリス・ヨーステン氏は、アットアロマ社のセンティングデザイナー、そして彫刻家としての顔を持つ多才な人物。

1962年にオランダで生まれたヨーステン氏は、1988年よりビジュアルアーティストとして活動をスタート。2006年にアットアロマ社のセンティングデザイナーに就任し、世界中の航空会社の機内・ラウンジ、ホテル、高級車、ラグジュアリーブランドのために特別な香りを開発してきた。

近年は、建築家・藤本壮介氏とコラボレーションして群馬県前橋市の白井屋ホテルのために香りを制作。さらに彫刻家としても活動を行い、汐留のパナソニック東京本社、大崎アートヴィレッジ、九州歯科大学などのパブリックアート作品も手がけている。

4種類の香りと共に彫刻作品を展示

個展「トランシエンス ーうつろうものー」では、彫刻と香りを組み合わせた視覚と嗅覚で楽しめる作品をメインに展示。彫刻がディフューザーとしての機能も果たす、“香りの彫刻”ともいえる作品群も披露する。

“香りの彫刻”は、オマーンのボスウェリア・サクラの木から採れる高品質のフランキンセンスオイル(乳香油)を中心に、天然のエッセンシャルオイルをブレンドして作られた4種類の香りとともに展示される。

何千年もの間、フランキンセンスの香りは神からの贈り物とみなされ、日常と超自然をつなぐ扉として、精神修養に使われてきた。まさに、香りの持つ超越的なパワーを象徴するアロマと言っても過言ではないだろう。

香りと視覚を統合を試みるモーリス・ヨーステン氏ならではのアートを、この夏は南青山で体感してみては。

モーリス・ヨーステン「トランシエンス ーうつろうものー」
会期:開催中~7月8日(土)※日・月・祝日は定休
開廊時間:12時~18時
会場:void+
所在地:東京都港区南青山3-16-14 1F

PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000062.000002024.html

(IKKI)