世界で活躍する建築家・隈研吾氏と、小倉織(こくらおり)を復元・再生した染織家・築城則子氏。両者の出逢いにより、建築・インテリア向けテキスタイルブランド「KUMASHIMA」が新たに誕生した。
現在、ブランドアイテム第一弾として、テキスタイル4柄で構成された「葉脈」シリーズが販売中だ。
インテリアテキスタイル「KUMASHIMA」が誕生
「KUMASHIMA」は、これまで日本の伝統織物では活用が難しいとされてきた、建築、インテリア、家具をメイン用途として誕生したテキスタイルブランド。
築城則子氏と隈研吾氏はこれまで、「植物の力」 を共通言語として創作活動を続けてきた。
自然の色彩を活かす築城氏の姿勢は、土着的な手法で建築を環境に溶け込ませる隈氏に通ずる。そのため今回のブランドを作るにあたり、2人のイメージの共有に長い時間はかからなかったという。
縞の持つ抽象性に魅了された両者による、まったく新たなテキスタイル表現が同ブランドの特徴だ。
独特の存在感を放つ「葉脈」シリーズ
ブランド第一弾の「葉脈」シリーズは、自然素材である木綿、草木をモチーフとした色、光からうまれる陰翳の美が葉脈のように浮かび上がるテキスタイル。
高密度なたて糸で、繊細で立体的な縞のグラデーションを表現。布幅いっぱいに広がるダイナミックなデザインにより、建築やインテリア、家具になじみながらも、独特の存在感を放つように仕上げた。
「Time & Style」に「KUMASHIMA」を用いた家具が登場
「日本の文化・伝統と現代の生活の融合」をコンセプトに、東京・大阪などで店舗を構えるインテリアショップ「Time & Style」からは、「KUMASHIMA」を用いた家具が販売されている。
こちらは、「座布団を2枚組み合わせたようなソファができないか」という隈氏の言葉から生まれたソファ「FU」。柔らかさとシャープさを持ち合わせた、フレームの端部を摘まんだような形状が印象的だ。
隈氏の建築には水平でフラットな天井や壁があまり存在しない。多面的に構成することで生まれる陰影により、空間に奥行きを作り出しているのだ。空間の中に三角錐が浮いたようなシルエットのソファ「KA」は、まさに隈氏の建築と呼応するようなインテリアと言えるだろう。
小倉縞縞の追い求めてきた縞の世界が結実したブランド「KUMASHIMA」は、今後、さらに多くの人を魅了しそうだ。
KUMASHIMA公式サイト:https://kumashima.com
Time & Style公式サイト:https://www.timeandstyle.com
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000090213.html
(IKKI)