福岡県宗像市にあるチョコレート店「UMEYA BRAINERY(ウメヤ ブレイナリー)」と、同県の遠賀郡岡垣町にあるクラフトビール工房「FUKUOKA CRAFT(フクオカ クラフト)」がコラボ。
2つのブランドが現在挑戦中なのは、カカオの皮を利用したクラフトビール「CACAO GOLDEN ALE(カカオ ゴールデンエール)」。発売時期は、6月初旬を目指しているという。その背景と目指している香味を紹介する。
捨てるカカオの皮から、カカオビールの製造を開始
「UMEYA BRAINERY」は、福岡県宗像市でカカオ豆の美味しさを追求したプレミアムチョコレートを製造している。BRAINERYは、俗語(NY・スラング)で市民大学を意味する言葉だ。
そんな同店では、チョコレート作りに欠かせないカカオ豆の皮が廃材として多く出てしまう。その捨てるカカオの皮を利用して、すっきり飲めるクラフトビール「CACAO GOLDEN ALE」造りに挑戦している。
すっきり飲めるカカオビール
チョコレートの製造工程で出る「カカオの皮(ハスク)」の多くは廃棄されており、カカオ豆からチョコレート製造する事業者(Bean to Bar界隈)では、その利用方法についてよく話題になっている。
利用の一例として、カカオ染やカカオティー、またパルプに混ぜ込んだり、肥料や飼料としてなど幅広い可能性を模索している。
今回は、となり町の岡垣にあるクラフトビール工房「FUKUOKA CRAFT」に捨てるカカオの皮を持ち込み、様々なテストや検討を行い、すっきりとした飲み口のビールを製造することに決まった。
互いに未経験の領域のため、試行錯誤しながら設計をしている。すでに4月25日(火)に仕込みを始め、出来上がりは6月初旬の予定だ。
なお、カカオ豆はインドネシア・バリ島産を使用し、モルト(麦芽)は、イギリス産を使用している。
カカオを使ったビールはコアファンに人気
クラフトビールは、ホップや複雑な風味、様々な酵母の特性、そして麦本来の味わいを楽しむために、しっかりした飲み口が特徴的。
チョコレートやカカオを使ったビールは、「ダークビール」や「黒ビール」などと呼ばれ、その濃厚な味わいはコアファンに人気だ。
どんな料理にも合わせやすい
ゴールデンエールとは、ラガービールのようにすっきり飲みやすく、ホップの苦みも感じられるもの。想定しているのは、澱がとれて、透き通ったオレンジ色のビール。どんな料理にも合わせやすく、爽やかな飲み口は、エールビール初心者でも飲みやすいだろう。
ラベルデザインは、地元宗像市出身のcolorhythmrisa(カラリズムリサ)氏によるもの。バリ島の爽やかなイメージを描き起こしている。
捨てるのは勿体ないという思いで挑戦するクラフトビール造り。カカオの皮由来の香りをもつビールの味わいはいかに。
CACAO GOLDEN ALE
予定販売価格:700~800円/本
アルコール度数:5.0% ※酒税法上は発泡酒
予定販売時期:6月初旬ごろ
商品関連サイト:https://shop.umeya.me/blog/2023/05/04/111556
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000059249.html
(田原昌)